工場で働くといえば男性職場なので、女性が働くには苦労するんじゃ・・・
昭和風土全開のオジサンに怒鳴られながら働くなんて耐えられない
そんなイメージありませんか?

実は僕の奥さんも工場勤務出身なので、
女性の工場勤務経験者監修の下、
女性ならではのメリット&デメリットを解説しています。
こんな人に読んでほしい!
工場への入社が決まった女性
工場勤務に興味を持った女性
女性ならではの工場勤務のメリット・デメリットを知りたい
先ずはじめに
製造業で女性の方がどれくらい働いているのかを統計から見てみましょう。
産業別就業者数(女性、就業者数計=3,082万人、2024年平均)
女性の産業別で見ると、女性就業者全体3,082万人中、
医療(22.3%)小売業(17.8%)に続き、317万人(全体の約10%)の方が製造業で働いている事がわかります。

では次に製造業全体で女性就業者がどれ程の割合なのかを見てみます。

参考:経済産業省:ものづくり白書_2024年版『女性就業者数と女性比率の推移』
製造業従事者全体1,055万人(男性738万人_45.2% 女性317万人_30.0%』
実に全体の3割の女性が製造業で勤務されています。
しかし、実際に工場で働いてみると、あまり女性の方を見かけない印象があります。
どの様な業種で勤務されているのか?
次は製造業の業種別で比較してみましょう。

女性従業者比率を業種別にみると、
衣服・その他の繊維製品製造業の73.6%が最も高く、次いで食料品製造業の61.1%、
なめし革・同製品・毛皮製造業の52.3%、電気機械器具製造業の51.1%、繊維工業の51.0%となり労働集約型の業種に多い。
他方、女性従業者比率が低いのは、石油製品・石炭製品製造業の17.8%、鉄鋼業の18.6%などの資本集約型の業種となった。
参考:経済産業省:商工業実態基本調査『製造企業における女性従業者比率』
統計を見ると業種に偏りがある様子です。
実際、僕も以前の職場は電気機械器具(半導体関連)に勤めていましたが、
男性よりも女性従業員の比率が工場全体の6割強を占めていました。本当に女性が多かったです。
余談ですが、奥さんと出会ったのもこの業界に勤めている時です。 (〃▽〃)ポッ
如何でしょう?
製造業では女性の方も多数ご活躍されています。
それでは、実際に工場へ勤めるにあたり、メリット&デメリットをご紹介します。
工場勤務のメリット

女性が工場で働く上でのメリットは以下の5点です。
- 髪色が自由
- 通勤時の服装が自由
- 結婚、出産後も長く働ける
- 軽作業が豊富
- 出会いが豊富
一つづつ解説していきます。
髪色が自由
工場では接客業と違い、来客があってもライン作業者が担当する事はありません。
また、基本的にどこの工場でも作業帽子や、それに準ずる物(業種によっては完全にフードを被る事も)を頭に着用するので、髪色が目立つ事が少ないです。
その為、余程の事が無い限りうるさく言われる事はありません。
通勤時の服装が自由
勤務中は作業着が大半なので、多くは出勤時の安全上の観点から危険と判断されるような服装でない場合を除き、こちらもそれ程厳しく言われる事はありません。
結婚、出産後も長く働ける
福利厚生が充実している事が多いので、
結婚時の休暇や、産前産後の祝い金及び育休、両親の介護休暇など
従業員が安心して働ける制度が多くあります。
特に大企業の場合は独自に保養所など格安で宿泊できる施設を提携、所有していることもあるので、
気になった場合は社内規則や人事に問い合わせてい見ると良いでしょう。
軽作業が豊富
仮に最終的な製品が車のようにとても大きいものだとしても、
それらを構成しているのは1つ1つの小さな部品の集合体です。
それら全てを担う訳では無く、部門や作業ごとに区切られているので、
1人の作業範囲は限られており、基本的に簡単な繰り返し作業となります。
故に習得にもさほど時間は掛からず、1ヶ月もあれば充分習得は可能なものが多いです。
女性の場合、商品梱包や検査業務などの作業に従事する事が多いようです。
出会いが豊富
前述にもありますが、
製造業全体の3割が女性就労者になってきてますが、残り7割は男性です。
また、男性の視点からしても、工場で働く女性は人数が少なく貴重で、
仕事を通じて誠実さや勤勉さ、男性にはないキメ細やかさが伝わります。
(僕も職制時代、製品外観の精度に係る業務は女性にお願いしていた事が多いです)
休憩時間の談笑や、同僚とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築けるため、
仕事をしながら自然と親しい関係を築きやすい環境と言えます。
工場勤務のデメリット

続いてはデメリットの解説です。
デメリットは以下の5点です。
- 勤務中はオシャレできない
- 職場によってはニオイがキツイ
- ある程度の体力は必要
- キャリアアップが難しい
- 作業環境が女性向けの配慮に欠ける事がある
一つづつ解説していきます。
勤務中はオシャレできない
メリットでも述べましたが、勤務中は作業着です。
挟まれ、引っ掛かり等からケガのリスクもある為、ネイル・アクセサリーなどの着用は厳禁です。
化粧の場合は職種によりますが、業務には直接関係無いのであまり派手なのは好まれないと同時に、
食品や精密機器の業種などは異物混入のリスクがあるので化粧自体がNGです。
ガス漏れや小火などの異常事態にも気付きにくくなるので、香水などもNGな職場が多いです。
職場によってはニオイがキツイ
工場は設備が多いです。
当然設備で必要なオイルや取り扱っている製品によって、
製品加工用のオイル、有機溶剤、塗装ガス、金属加工の臭い等、工場特有の臭いが充満しています。
安全上換気設備は整備されていても、常時発生する臭いはどうしても完全に除去することは難しいのが現状です。
ある程度の体力は必要
工場作業は1日中立ちっぱなしです。
足もむくみますし、常時生産対応しているので、休憩時間以外は座ることもできません。
軽作業でも短い距離の部品や完成品の製品運搬もあるので、
例えば飲食業のように、今はお客さんが少ないから、一息入れましょうなんて間は皆無です。
中年期以降は身体も動かしづらくなるので、
適度な運動、例えば散歩などを日頃から行うと良いでしょう。
余談ですが、私の奥さんは、余程天候不順でない限り、毎日決まった時間散歩して健康維持に努めています。
僕は・・・(-_-;)
キャリアアップが難しい
女性が長く働ける製造職場ですが、結婚・出産を機にパート勤務、派遣勤務に切り替える方も少なくないのが現状です。
事務職では時短勤務も可能ですが、製造職場での時短勤務を導入しているか否かは、
工場の人事に問い合わせるのが良いでしょう。
パート・派遣・時短に切り替えることでキャリアアップの機会が自ずと限られてしまいます。
作業環境が女性向けの配慮に欠ける事がある
全体の7割が男性である事もありますが、女性向けの配慮が至らない場合もあります。
例えば、女性用の更衣室が少ない、女性用トイレが少ない等
働きづらさやストレスを感じる事もあります。
まとめ

実は多くの女性が工場でご活躍されています。
出勤時の服装が身軽で良かったり、軽作業で業務自体の負担は少なく、
充実した福利厚生で結婚後も長く働ける魅力的な職場であると言えます。
その反面、女性向けの配慮が不足がちな職場やキャリアップの機会が乏しい等、
女性の更なる社会進出には男性には無いハードルがあるようです。
ご自分の特徴と照らし合わせるなどして、参考になれば嬉しいです。
更に詳細を知りたい方は合わせてこちらもご覧ください。
工場勤務のメリット・デメリットどんな人が向いてるかを解説!
さぁ!あなたも工場で働きましょう!