僕らの身の回りには様々な物であふれています、それらは全て工場で作られたもの
今回は、世の中には一体どんな工場があるのかを将来性を含めて簡単に解説します。
この記事を読めば、工場の種類、将来の展望がわかります。
工場への就職・転職活動中の方も是非参考にしてください。
本ブログでは以下の点が役に立ちます。
具体的な仕事のイメージが掴める (自分が工場勤務に向いているか判断するのに役立ちます)
職場のリアルな声が聞ける (求人情報だけでは分からない職場の雰囲気や大変な点なども知ることができます)
安定生活のためのノウハウ (工場勤務というライフスタイルに合わせた収支管理、休日の過ごし方、健康管理の実践的なアドバイス)
知っておくと有利な予備知識(事前に知っておくことでスムーズに働き始められる情報)
それでは解説していきます。
製造業とは?
工場の種類の前に、そもそも製造業とは何を指すのでしょう?
経済産業省によると言葉の定義は以下になります。
製造業
一般的に「 工業」と呼ばれているもので、定義としては下記の条件を備えている(事業所の)場合をいいます。
(1)主として新製品の製造加工を行う事業所。
(ここでいう” 新製品”とは、 ”再製品”でないという意味で、再製品とは一度市場に出回った製品を元の状態に戻した製品のことです。)
(2)製造加工した新製品を主として卸売する事業所。
この調査でいう” 卸売”とは次の業務をいいます。
・同じ企業に属する他の事業所(同じ会社の他の工場、販売所など)に製品を引き渡すこと。
・卸売業者又は小売業者に販売すること。
・産業用使用者(工場、鉱山、建設業者、法人組織の農林水産者、各種会社、官公庁、学校、病院、ホテルなど)に大量、又は多額に製品を販売すること。
・業務用に主として使用される商品を販売すること。
「業務用に主として使用される商品」とは、事務用機械及び家具、病院、美容院、レストラン、ホテルなどの設備、産業用機械(農業用器具を除く)、建設材料(木材、セメント、板ガラス、かわらなど)をいいます。
・・・難しいですね。(^_^;)
要約すると『ものを作って売る』という事です。
製造業の種類
それではどんな工場があるのでしょう?
多種多様ですが、ここでは代表的な7種に分類して解説していきます。
金属・鉄鋼
主な製品:
何を作っているのかイメージしにくいかも知れません。
端的に説明すると、自動車・鉄道・建築等身の回りに必要な様々な物の素材を生産する工場です。
日本では天然資源はほぼ無く、海外からの輸入に頼っていますが、
生産量は中国、インドに続いてTOP3に入る程の実力を誇っています。
余談ですが、僕が一番最初に就職した工場はこの業種でした。
砂型鋳物を担当していましたが、電気炉の暑さで夏場は大変だったのを覚えています。(-_-;)
将来性:
長期的に見ると、世界の鉄鋼需要は人口増加や経済発展が続く新興国を中心に拡大していくと予測されています。
特にアジア地域でのインフラ整備や都市化が進む中で、鉄鋼の需要は堅調に推移すると考えられ、
一方で、日本国内の鉄鋼需要は、少子高齢化や産業構造の変化により、減少傾向が続いています。
このため、日本の鉄鋼業は今後も海外市場への依存度を高めていくと考えられています。
電子部品・デバイス
主な製品:
一口に電子部品と言っても分野が幅広いので、簡単にまとめると、
ICチップ、電流の流れを抑える抵抗器、PC等に入ってる回路基板、
各種センサー(回転すしチェーンの自動搬送にもセンサーが使われてます。)
今や生活に欠かせないスマホなど
将来性:
電子部品市場全体としては、デジタル化の進展や新たな技術(EV, AI, IoTなど)の普及により、
今後も長期的に成長が期待されます。
なかでも、「100年に一度の変化」の最中にあるとされる自動車は、EV化や自動運転技術の高度化により、電子部品需要を中長期で飛躍的に拡大していくことが見込まれています。
しかしその為には、常に技術を革新し、更なる小型高性能化、複合化など高い技術力と品質が必要です。
競争が激しい分野なので、変動は激しいですが将来性は期待できます。
またまた余談ですが現場職制を務めていたのがこの業種でした。
作業場はクリーンルーム、勤務は4勤2休、平日休日の便利さはどこも空いているので行動し易かったです。( ´艸`)
化学
主な製品:
プラスチック・ゴム、合成繊維、農薬、化粧品、医薬品
将来性:
エレクトロニクス分野(半導体、バッテリーなど)やモビリティ分野(電気自動車など)での化学製品の需要増加が見込まれており、これは化学工場にとって新たな成長機会。
しかし、原油価格の変動リスクや新興国メーカーの台頭による国際競争の激化、国内での労働力不足といった課題があります。
食品
主な製品:
穀物(麺、パン、菓子)野菜・果物、水産、畜産、乳製品、調味料
将来性:
私たちの食生活を支える基盤であり、その将来は人口動態、消費者の嗜好変化、技術の進歩、
そして地球規模の課題と密接に関わっています。
現在、食品製造業は人手不足、原材料価格の高騰、品質管理の厳格化といった様々な課題に直面していますが、
同時に新たな技術の導入や市場ニーズの変化への対応を通じて、持続的な成長の可能性を秘めています。
建築・住宅
主な製品:
文字通り住宅、工場、学校、病院等
将来性:
建設業界全体では、少子高齢化に伴う労働力不足、技術者・職人の高齢化、
そして若年入職者の減少が深刻な課題
製造業のアプローチを取り入れた工場での建築部材やユニットの生産が注目されています。
自動車
主な製品:
乗用車、トラック、農耕機等
将来性:
よくニュースでも取り上げられているが、100年に一度の変革期と言われている。
電気自動車(EV)へのシフト、そしてCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング&サービス、電動化)といった
潮流が、従来のガソリン車製造を主とした工場に根本的な変化を迫っています。
今よりも更に自動化、デジタル化、高品質且つ環境への配慮が必要です。
紙
主な製品:
新聞紙やコピー用紙などの紙をイメージするかもしれませんが、
段ボールや板紙、パッケージ用の紙、トイレットペーパー、紙おむつなど幅広い種類があります。
将来性:
紙工場の将来は、従来の印刷用紙などから、パッケージ、衛生用紙、機能紙といった需要が伸びる分野へのシフト、
そして環境対応と新素材開発にかかっています。
デジタル化の流れは止められませんが、紙が持つ「軽さ」「加工しやすさ」「リサイクル可能」「環境負荷の低さ(適切に管理された森林資源を原料とする場合)」といった特性は、他の素材にはない強みであり、
今後も様々な形で社会に必要とされ続けるでしょう。
ネット通販が増えている事もあり、ダンボール等の需要が増えています。
まとめ

日本の経済の主軸とも言える製造業、今回ご紹介した業種以外にも様々です。
それぞれの特徴や動向をチェックして頂き、
現在工場で働いている人も、今後工場勤務を検討されている方も、参考になれば嬉しいです。
さぁ あなたも工場で働きましょう!