学歴問わず活躍できて、経験も問わない製造業
働きやすくて魅力的ですが、気になる年収事情はどうなのでしょう?
ここでは、工場の年収実態を僕の経験も含めて解説していきます。

この記事を読めば、業界、業種別での年収事情がわかる為、就職、転職の際の参考になります。

以下、本ブログでは工場で働く人・働く事に興味を持っている人たちへ向けて下記を発信しています。

本ブログでは以下の点が役に立ちます。
具体的な仕事のイメージが掴める (自分が工場勤務に向いているか判断するのに役立ちます)
職場のリアルな声が聞ける (求人情報だけでは分からない職場の雰囲気や大変な点なども知ることができます)
安定生活のためのノウハウ (工場勤務というライフスタイルに合わせた収支管理、休日の過ごし方、健康管理の実践的なアドバイス)
知っておくと有利な予備知識(事前に知っておくことでスムーズに働き始められる情報)

それでは解説していきます。

産業別年収ランキング

「工場で働いてみたいけど年収はどれくらいなんだろう?」
「工場で働いているけど自分の年収は相場より上なの?下なの?」
気になりますよね。

厚生労働省が公表している『令和6年賃金公表統計調査」のデータでは下記になります。

厚生労働省_賃金構造基本統計調査 結果の概況

※年収算出式  令和6年業種別夏季賞与×2回+業種別賃金×12か月分で算出しています。

毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等

正規職員の平均年収で「515.5万円」、平均賃金「334.9千円」
製造業は16産業中10番目の位置ですね。
業界全体の平均よりやや下回る結果でしたが、他業種と比較し極端に低いワケではありません。
また、製造業内でも年代で収入の差はあり、業種別でも高い業種、低い業種があるので、
次は年齢別で見てみましょう。

年齢別賃金の推移

厚生労働省_賃金構造基本統計調査 結果の概況

年代別では、50代後半が最も高く、「392千円」
昇格により、基本給ベースの増加と役職手当が付くことが年収の高い理由と言えます。

業種別年収ランキング

平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】_doda

業種別で最も平均年収が高いのが「たばこ産業_790万円」
それに対し最も低いのが「ペット関連_394万円」
およそ倍近く差があり、業種間で大きく開きがある事がわかります。
たばこ産業は、国内市場の独占が年収にも大きく影響している様子です。

学歴・男女別賃金の比較

続いて男女間や学歴別では賃金にどんな影響があるのでしょう?
新卒ベースで見てみます。

 学歴 男性(月収_千円) 女性(月収_千円)
大卒251.3244.9
専門卒231221.1
高卒224.8219.3
中卒200.3191.7

厚生労働省_賃金構造基本統計調査 結果の概況

やはり一般的には、学歴が高い程、賃金に反映されている傾向です。

因みに、僕は高卒で当時の初任給は賃金15万円位で、手取りは12万円でした。
その時から考えると7万近くも上がったんですね・・・
ただその分当時は、税金負担も今より格段に低く、それ故に何とかここまで来れたんですけど・・・

年収を上げる方法

業種間、年齢、学歴である程度年収に限りはあるものの、
少しでも収入を増やし、少しでも豊かに安定した生活を送りたいものですよね。
この章では、工場で働く人の年収を上げる方法を紹介します。

方法は以下の4つです。

  • 各種手当を貰う
  • 資格を取る
  • 昇格で給与ベースを上げる
  • 他業種転職をする

各種手当を貰う

  • 夜勤手当(交替手当・深夜手当)
  • 残業手当
  • 資格手当
  • 役職手当
  • 改善案件手当

夜勤手当(交替手当・深夜手当)

先ずは製造業と言えば夜勤でしょう。
「交替勤務手当」「深夜勤務手当」
労働基準法に基づく深夜割増賃金が含まれ、午後10時から午前5時までの労働に対して基礎時給の25%以上の割増をする事が義務付けられています。
月収5万~10万は変わってくるので、健康面に不安が無いなら期間を決めてでもやった方が大きな収入増に繋がります。

僕も気づけば通算で20年近くは交替勤務をしていますが、夜勤の有る無しで年収50万以上変わるので、
生活に大きく影響しています。

残業手当

製造業は生産が平準化されていることが多いので、一定の残業時間は見込めます。
又、同じ工場内でも残業の有無や時間に差がある事も少なくないので、
稼ぎたい!って方は残業の多い工程へ異動するのも一つの手です。
僕は・・・ちょっと遠慮したい方ですけど(-_-;)

資格手当

職種にっては会社にとって有用な資格を保持している場合に手当がつくこともあります。
取得こそ大変ですが、一度取ってしまえば一生物ですし、
毎月の賃金に定額で収入が増えるのは、家計や貯蓄にも寄与できるので、嬉しいですよね。
難易度の高い資格はそれだけで希少なので、手当も期待できそうです。

役職手当

役職が上がれば、「役職手当」が付与される事も少なくありません。
毎月の賃金に定額で収入が増えるのは、家計や貯蓄にも寄与できるので、嬉しいですよね。(2回目)

改善案件手当

少し聞き慣れないかもしれません。
毎月定額の手当と言うよりは、成果報酬に近い性質の類になります。
製造現場は日々改善、効果が大きければそれに見合った手当や社内販売のサービス券等が支給されることがあります。
例えば僕は改善提案での報酬で売店のサービス券を貰った時は、
家で飲む為の飲料を売店で購入したりしてます。

資格を取る

製造業には特殊な資格が必要になる場合もあり、資格を保持していることで得られる手当もあります。
自分の業務に必要な資格を取得しましょう。

製造業で広く有用とされている資格の一例です。
業種によって異なりますが、これらを保持していることで手当が得られる場合もあります。自分の業務に必要な資格を取得すると良いでしょう。

  • 危険物取扱者
  • 保全技能検定(機械・電気・空気)
  • フォークリフト
  • 玉掛
  • クレーン
  • ボイラー
  • CAD
  • 簿記
  • 衛生管理者
  • DX検定

資格については今後、製造業でオススメな資格や取得に当たっての方法等の詳細を紹介する予定ですので、
記事が完成次第こちらへもリンクを貼付します。

昇格で給与ベースを上げる

昔と違い昨今では、何やらハラスメントとか情報過多と人手不足により、プライベートが確保できない等で、
昇格自体を敬遠しがちな雰囲気を良く耳にしますが、
当たり前の話、一般→班長→係長→課長など肩書が上位になればそれだけ収入が増えます。

今回の記事とは反れますが、昇格し、部下を持つことは面倒事は無いとは言いませんが、
業務や会社等の自身の視野も昇格した分、新たな人間関係の構築や、視野が広がるので、
これまでとは異なる視点が必要になり多角的な思考も養われます。

新しい業務や困難な課題に挑戦することで、失敗から学びを得て、人間的にも大きく成長することができるので、
デメリットばかりに目を向けず、チャンスがあれば是非飛び込んで欲しいと思います。

他業種転職をする

業種間や産業間で年収に開きがある様に、今回の記事では記載していませんが、
同じ業態でも企業規模で年収は変わってきます。
年収を上げたい方は、このような企業に転職することを検討しても良いかもしれません。

まとめ

正規職員の平均年収で「515.5万円」、平均賃金「334.9千円」、製造業は16産業中10番目の位置
しかし、業種によって開きがあり、最も高収入は『たばこ産業_790万円』
上位と下位の開きで2倍近く差があります。

年収は50代後半を境に徐々に下がる傾向がある。
年収を更に上げる方法として、各種手当の制度を有効に活用したり、
夜勤のある職種や年収の高い職種へ転職するのも手段の一つと言えます。
昇格やスキル向上も兼ねて資格取得に励むのも収入増につながる方法として良いでしょう。

如何でしたか?
工場で働く、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

さぁ あなたも工場で働きましょう!