皆さんこんにちは、Onobuさんです。
工場一筋で28年。油と汗にまみれて働いてきました。
ネットや世間では「工場勤務は底辺」「きつい・汚い・危険(3K)」なんて言われることもあります。
これから工場で働こうか迷っている人は、不安でいっぱいでしょう。
結論から言います。
工場勤務は「天国」であり、同時に「地獄」でもあります。
学歴がなくても、真面目にやれば家族を養い、マイホームを建てられる「安定した天国」。
一方で、一歩間違えれば体を壊し、閉鎖的な人間関係に心を病む「地獄」。
この記事では、きれいごとは一切抜きにして、28年間現場を見てきた私が「工場のリアルな光と影」を全て暴露します。
☆この記事を読んでわかる事
- 【工場勤務の「リアルなメリットと注意点」を正直に理解できる】
・ 工場で働く事のメリデメ「メリット・デメリット」を実体験に基づいて率直に解説。
「思っていたのと違った…」と後悔するリスクを減らせる。- 【自分に「工場勤務が向いているか」を判断するための明確な指針が得られる】
・「働く前に知っておきたい基準」を、具体的かつ体系的に把握できる。これから就職・転職を考える人にとって有益。
- 【「現場経験者の視点」から、仕事の選び方や働き方のヒントを得られる】
・「工場勤務を現実的に考える」「続けるための覚悟を持つ」ために役立つ。
それでは解説していきます。
工場勤務に適性がある人、向いてる人

工場勤務を検討する上で、まず気になるのが、自分に適性があるのか?続けられるだろうか?かと思います。
そこで先ずは、工場で働く上での気になる適性を見ていきましょう。
僕が考える代表的な適性は以下の5点です。
- 安定した休日が欲しい人
- 黙々と作業に打ち込める人
- 問題解決が好き
- 責任感がある
- 適度なコミュニケーションが取れる
安定した休日が欲しい人
工場の休みについては業種や勤務形態によって異なりますが、一般的には120日前後となります。
基本的には、土日休日の工場が多い傾向にあります。
多くの業種は親会社や受注先に休日を合わせる事が多いです。
4勤2休の場合
平日が休日になる事もありますが、僕はメチャメチャ好きです。
平日はどこも空いているし、お値段も安い
土日も「1回/月ペース」で回ってくるので、家族や友人とも丁度良く過ごせます。
黙々と作業に打ち込める人
基本的に工場の仕事は1人で単調な作業の繰り返しが多くなります。
なので繰り返しの作業に集中できる人や、作業の効率化をする事に意欲的な人は
工場勤務に向いています。
問題解決が好き
工場のライン作業といえば、単調・単純なルーティン作業なイメージを抱きやすいと思います。
実際にその様な場面もあります。
しかし、それだけでは無く、様々な知恵や工夫を凝らす必要もあるのです。
責任感がある
ライン作業は1人ではなく、チームプレイです。
無論作業自体は1人かも知れませんが、それはライン全体の1工程に過ぎません。
ライン作業には納品責任がある為、1人が勝手な行動(計画外の休み・突然全ラインから離れる等)を起こせば、
それだけ周囲に負担を掛けます。
最悪、工場全体に影響を及ぼす事もある為、責任感がある事は、社会人の最低限のマナーであると言えます。
適度なコミュニケーションが取れる
基本的には1人での繰り返し作業が多いですが、1日中無言で過ごさなければいけない訳ではありません。
工場では日々様々な事が発生します。
『設備が止まった、故障した』『不良品が出た、発見した』この様な事態が発生すれば、自ずと報連相が必要になります。
そんな時、状況を説明できない様では、いつまでも解決できず最悪客先への納品責任も果たせなくなります。
ここまで工場で働く上での適性を書きました。
無論、上記だけではありませんが、検討する上で参考にして下さい。
【光】工場勤務の「リアルな」いいところ(メリット)

転職サイトには「未経験歓迎」「マニュアル完備」なんて書いてありますが、そんな表面的な話ではありません。私が実感する本当のメリットはこれです。
- 学歴フィルターなしで「中流以上の生活」が手に入る
- 交替勤務で特別手当がつく
- 仕事とプライベートの区別ができる
- 頭を空っぽにして「無心」になれる瞬間がある
- 「サービス残業」という概念がない(大手の場合)
一つづつ解説していきましょう。
学歴フィルターなしで「中流以上の生活」が手に入る
これが最大の魅力です。
高卒だろうが中卒だろうが、現場に入れば関係ありません。
大手メーカーの工場なら、下手な大卒ホワイトカラーよりも生涯賃金が高いことはザラにあります。
真面目に勤め上げれば、マイホームを持ち、子供を大学に行かせることができる。
この再現性の高さは、他の業界にはなかなかありません。
交替勤務で特別手当がつく
工場で働く大きなメリットが交替勤務手当と言えるでしょう。
交替勤務例
| 勤務形態 | 特徴 | 勤務時間の例 |
|---|---|---|
| 2交替制 | 勤務時間の2分割 | ①8時~17時 (17時~20時は残業) ②20時~翌朝5時 (5時~8時は残業) |
| 3交替制 | 勤務時間の3分割 | ①8時~16時 ②16時~深夜0時 ③深夜0時~8時 |
夜間に働く為、労働基準法に基づく深夜割増賃金が含まれ、午後10時から午前5時までの労働に対して基礎時給の25%以上の割増をする事が義務付けられています。
例:交替勤務の手取りモデル(私の職場の実例 30代)
- 基本給:25万円
- 深夜・交替勤務手当:6万円
- 残業15時間:3万円
→ 月の手取り:約28〜30万円
高収入!とは言いづらいが、安定した生活を送りやすいです。
仕事とプライベートの区別ができる
- 休日が安定している為、予定も立てやすく、ON・OFFの切り替えがし易い
- 休日に客先やクライアントから電話が掛かってくることは無い。
- 設備が故障等のトラブルが起きても、反対の班が出勤するので、決まった時間に退勤できる
トラブルで帰宅時間が深夜なんて事はありません。
頭を空っぽにして「無心」になれる瞬間がある
これは向き不向きがありますが、単純作業のループに入った時、
余計な悩みを忘れて没頭できる瞬間があります。
「仕事は仕事」と割り切りたい人にとっては、精神的に楽な側面もあります。
「サービス残業」という概念がない(大手の場合)
現場は時間が全てです。タイムカード(または打刻管理)は絶対。
ラインが動いている時間=給料が発生する時間です。
「定時後になんとなく残ってタダ働き」という、日本の悪しき文化とは無縁の世界です。
働いた分は、きっちり、お金になります。
【影】工場勤務の「ガチで」苦労するポイント(デメリット)

ここからが本題です。これを覚悟できないと続きません。
- 閉鎖的な空間での「ドロドロした人間関係」
- 世間からの「見下され感」と戦うプライド
- 「体が資本」の本当の意味を知る(特に40代以降)
- デジタルスキルは身につかない
- 事故、ケガのリスクもある
一つづつ解説していきます。
閉鎖的な空間での「ドロドロした人間関係」
工場は「村社会」です。一度こじれると逃げ場がありません。
「昔のやり方に固執する頑固なベテラン」「陰湿な噂話」「派閥争い」。
機械相手の仕事だと思ったら大間違い。実は高度な対人スキル(スルースキル)が求められます。
(※関連記事:【閲覧注意】絶対に関わってはいけない人の特徴5選)
世間からの「見下され感」と戦うプライド
悲しいですが、スーツを着た同級生と会った時や、親戚の集まりで、なんとなく下に見られていると感じる瞬間があります。 「俺は現場で社会のインフラを支えているんだ」という強いプライドを持たないと、卑屈になってしまうかもしれません。
「体が資本」の本当の意味を知る(特に40代以降)
20代、30代は気力でなんとかなります。しかし、40代を超えるとガタが来ます。
腰痛、膝の痛み、万年疲労。交替勤務による自律神経の乱れ。
「定年までこの体を維持できるか?」という恐怖との戦いが始まります。
自己管理ができない人は淘汰されます。
デジタルスキルは身につかない
工場のライン作業はアナログな作業が多く
工場で扱う設備はその会社の製品に特化している物がほとんどなので、
様々な作業を覚える必要はありますが、職種を超えてまで活躍出来る様な、
汎用的なスキルは身に付きません。
その為、転職する際も工場経験しかない人は、工場にしか需要が無く、
キャリアチェンジは難しくなると言えます。
事故、ケガのリスクもある
工場勤務は大なり小なり設備を扱う必要があります。
勿論事故は起きてはならないので、設備には安全装置が必ず施してありますが、
設備に巻き込まれて手や腕を挟まれる等の事故のリスクは少なからず存在します。
設備メンテナンスや修理中に誤って巻き込まれて腕や足を切断するといった最悪のケースもあるので、そんな目に遭わない様に寝不足や体調不良等で、集中力が欠けた状態で取り掛からない様に、日頃から体調管理はしっかり行いましょう。
まとめ:それでも私が28年間、工場を辞めなかった理由

ここまで脅すようなことも書きましたが、それでも私は28年間、この現場で働き続けてきました。
なぜか?
結局のところ、「対価(給料と安定)」と「労力(きつさ)」のバランスが取れているからです。
嫌な上司もいましたが、給料日に明細を見れば「まあ、今月も頑張ったな」と思えました。
腰は痛いですが、家族との平穏な生活を守るためなら耐えられました。
工場勤務は、決してキラキラした仕事ではありません。
しかし、「地に足をつけて、確実に人生を前に進めたい人」にとっては、最高のフィールドになり得ます。
この「光と影」の両方を理解した上で、それでも飛び込んでみたいと思うなら、
現場はあなたを歓迎しますよ。
あなたの現場ではどうですか?
「こんなメリットがあった」「ここが大変だった」など、あなたの体験談もぜひ教えてください!
コメント欄やお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。
併せてこちらもどうぞ
↓ ↓ ↓











