工場で働いてみたい!
新卒で工場への就職が決まった!
業種を変えて工場に興味がある!
この記事では、工場歴25年超え且つ現役工場勤務者の私から
工場勤務を検討している方に向けて
「工場勤務に向いている人の特徴」「工場で働く上でのメリット&デメリット」を解説しています。
この記事を読めば、自分が工場で働く事に適性があるか?続けられそうか?がすぐにわかります。
ぜひ就職、転職活動の参考にしてみてください。
工場勤務に適性がある人、向いてる人

工場勤務を検討する上で、まず気になるのが、自分に適性があるのか?続けられるだろうか?かと思います。
そこで先ずは、工場で働く上での気になる適性を見ていきましょう。
私が考える適性は以下の5点です。
- 安定した休日が欲しい人
- 黙々と作業に打ち込める人
- 問題解決が好き
- 責任感がある
- 適度なコミュニケーションが取れる
一点づつ解説していきましょう。
安定した休日が欲しい人
工場の休みについては業種や勤務形態によって異なりますが、一般的には120日前後となります。
土日が休みの場合は年間休日が105日前後となり、祝日が休みの場合は120日前後となるため、予定を立てやすいでしょう。
業種や勤務形態により4勤2休や3勤1休等、必ずしも土日とはいかない場合もありますが、
基本的には、土日休日の工場が多い傾向にあります。
多くの業種は親会社や受注先に休日を合わせる事が多いようです。
黙々と作業に打ち込める人
基本的に工場の仕事は1人で単調な作業の繰り返しが多くなります。
なので繰り返しの作業に集中できる人や、作業の効率化をする事に意欲的な人は
工場勤務に向いています。
問題解決が好き
工場のライン作業といえば、単調・単純なルーティン作業なイメージを抱きやすいと思います。
実際にその様な場面もあります。
しかしながら、実の所それだけでは無く、様々な知恵や工夫を凝らす必要もあるのです。
例えば、工場では設備を扱いますし、当然ですが設備は故障します。
もちろん修理担当部署(保全)はどこの工場でも存在しますが、保全にも人員は限られている為、直ぐには対応できない場合も多いです。
なので、出来る範囲は自分達で修理復旧させる必要があります。
原因追及・頻発するなら改善を検討する等、思考力も必要だと言えます。
その他にも、不良品を出さない作業環境や方法の改善
ラインの稼働をさらに効率的にする為の検討
その様な様々な問題に対して思考を巡らせ解決する事に抵抗が無い人は、適性があると言えます。
責任感がある
ライン作業は1人ではなく、チームプレイです。
無論作業自体は1人かも知れませんが、それはライン全体の1工程に過ぎません。
ライン作業には納品責任がある為、1人が勝手な行動(計画外の休み・突然全ラインから離れる等)を起こせば、
それだけ周囲に負担を掛けます。
最悪、工場全体に影響を及ぼす事もある為、責任感がある事は、社会人の最低限のマナーであると言えます。
適度なコミュニケーションが取れる
基本的には1人での繰り返し作業が多いですが、1日中無言で過ごさなければいけない訳ではありません。
工場では日々様々な事が発生します。
『設備が止まった、故障した』『不良品が出た、発見した』この様な事態が発生すれば、自ずと報連相が必要になります。
そんな時、状況を説明できない様では、いつまでも解決できず最悪客先への納品責任も果たせなくなります。
ここまで工場で働く上での適性を書きました。
無論、上記だけではありませんが、検討する上で参考にして下さい。
工場勤務のメリット

工場で働く上での適性の解説をしましたが、続いては働く上でのメリット・デメリットの紹介です。
メリットは以下の5点です。
- 未経験、スキルなしでも働ける
- 交替勤務で特別手当がつく
- 仕事とプライベートの区別ができる
- 仕事自体は簡単なことが多い
- 天候、季節に左右されない
一つづつ解説していきましょう。
未経験、スキルなしでも働ける
学歴もスキルも経験も無い・・・それでも働けて、高給も狙える
それが工場で働く大きなメリットです。
派遣社員→正社員登用、高卒→課長・工場長、誰でも昇格・昇進のチャンスがあります。
ラインでは無い間接職場では上記の様にはいかないかも知れませんが、
ライン作業志望であれば、業務自体もさほど難しくないので、未経験、スキルなしでも挑戦し易い職種と言えます。
夢がありますね。
交替勤務で特別手当がつく
工場で働く最も大きなメリットが交替勤務手当と言えるでしょう。
異業種、新卒の方は交替勤務をイメージをしづらいかも知れないので、簡単に解説すると、
夜間に働く事です。
無論24h一人に働かせることは出来ないので、労働時間をシフトして勤務者を交替させることを指します。
シフト勤務とも呼ばれますね。
代表的な交替勤務は、『2交替制・3交替制』です。
・2交替制→勤務時間の2分割 例:①8時~17時(17時~20時は残業) _②20時~翌朝5時(5時~8時は残業)
・3交替制→勤務時間の3分割 例:①8時~16時 ②16時~深夜0時 ③深夜0時~8時
夜間に働く為、労働基準法に基づく深夜割増賃金が含まれ、午後10時から午前5時までの労働に対して基礎時給の25%以上の割増をする事が義務付けられています。
仕事とプライベートの区別ができる
前述にある通り、休日が安定している為、予定も立てやすく、ON・OFFの切り替えがし易いとも言えるでしょう。
又、営業職や個人事業の様な休日に客先やクライアントから電話が掛かってくる何てことはありません。
現場で完結出来る為、退勤した時点で頭からキレイさっぱり切り替える事ができます。
交替勤務の場合は、設備が故障等のトラブルが起きても、夜勤の時間になれば反対の班が出勤するので、
引き継いで退勤する為、深夜・明け方退勤何て事もありません。
仕事自体は簡単なことが多い
毎日たくさんの数を生産する必要があるので、自ずと一人当たりの作業は単調で簡単な内容になります。
その為、習得にもさほど時間は掛からず、1ヶ月も経てばそれなりに一人で作業出来る様になれます。
又、黙々と作業に没頭できるので、不必要なコミュニケーションを取る必要はありません。
天候、季節に左右されない
基本的に建屋内で過ごす為、季節や天候で業務が変動することはありません。
雨が続いて工期が遅れたり、日照りが続いて、予定していた収穫量が確保できない・・・
何て事は、工場には無縁です。
安定して業務望むことができます。
工場勤務のデメリット

続いてはデメリットの解説です。こちらは割とイメージし易いかも知れません。
デメリットは以下の5点です。
- 飽きる可能性が高い(特にライン作業)
- 残業はほぼ必須
- 体力的な負担が大きい
- デジタルスキルは身につかない
- 事故、ケガのリスクもある
一つづつ解説していきます。
飽きる可能性が高い(特にライン作業)
工場の作業はほぼ全てに対し、作業マニュアルが存在し、
(作業に関する取り扱い説明書の様な物です)
誰が作業しても安全が確保され、同じ品質が保てる様な方法が確立されています。
前述にも書きましたが、作業自体は簡単で同じ事を繰り返す事になる為、
作業自体に飽きてしまったり、時間が経つのが遅く感じたりし、ストレスに感じる方もいます。
残業はほぼ必須
ライン作業では、生産計画が存在し、日々どれだけの量を作らなければならないかが決まっています。
それらは、人員数・設備の生産能力を加味した上で計画を立てているので、
生産能力に対し、受注が上回っていれば、必然的に残業となります。
例えば、今日は週末だから早く終わって週明けにやろう!
なんて融通は利きません。
体力的な負担が大きい
ライン作業は基本的に立ち仕事がメインです。
1日8時間以上も立ちっぱなしで作業をすると、人によっては腰痛・肩こり等
身体的な悩みが増える事も少なくありません。
又、重たい荷物を運ぶ機会もあるので、ケガなどしない様に日頃から適度な運動を心掛けると良いでしょう。
デジタルスキルは身につかない
工場のライン作業はアナログな作業が多く
工場で扱う設備はその会社の製品に特化している物がほとんどなので、
様々な作業を覚える必要はありますが、職種を超えてまで活躍出来る様な、
汎用的なスキルは身に付きません。
その為、転職する際も工場経験しかない人は、工場にしか需要が無く、
キャリアチェンジは難しくなると言えます。
事故、ケガのリスクもある
工場勤務は大なり小なり設備を扱う必要があります。
勿論事故は起きてはならないので、設備には安全装置が必ず施してありますが、
設備に巻き込まれて手や腕を挟まれる等の事故のリスクは少なからず存在します。
設備メンテナンスや修理中に誤って巻き込まれて腕や足を切断するといった最悪のケースもあるので、そんな目に遭わない様に寝不足や体調不良等で、集中力が欠けた状態で取り掛からない様に、日頃から体調管理はしっかり行いましょう。
まとめ

工場勤務のメリットは未経験でスキルが無くても活躍でき、高給が期待できる大変魅力的な職場であると言えます。
その反面、ケガや事故等のリスクがある為、デメリットを理解した上で、
自分の特徴と照らし合わせるなどして、参考になれば幸いです。
さぁ!あなたも工場で働きましょう!