工場で働いてみたい!
新卒で工場への就職が決まった!
業種を変えて工場に興味がある!
この記事では、工場歴25年超え且つ現役工場勤務者の私から
工場勤務を検討している方に向けて
「工場勤務に向いている人の特徴」「工場で働く上でのメリット&デメリット」を解説しています。
この記事を読めば、自分が工場で働く事に適性があるか?続けられそうか?がすぐにわかります。
ぜひ就職、転職活動の参考にしてみてください。
以下、本ブログでは工場で働く人・働く事に興味を持っている人たちへ向けて下記を発信しています。
☆この記事を読んでわかる事
- 【工場勤務の「リアルなメリットと注意点」を正直に理解できる】
・ 工場で働く事のメリデメ「メリット・デメリット」を実体験に基づいて率直に解説。
「思っていたのと違った…」と後悔するリスクを減らせる。- 【自分に「工場勤務が向いているか」を判断するための明確な指針が得られる】
・「働く前に知っておきたい基準」を、具体的かつ体系的に把握できる。これから就職・転職を考える人にとって有益。
- 【「現場経験者の視点」から、仕事の選び方や働き方のヒントを得られる】
・「工場勤務を現実的に考える」「続けるための覚悟を持つ」ために役立つ。
それでは解説していきます。
工場勤務に適性がある人、向いてる人

工場勤務を検討する上で、まず気になるのが、自分に適性があるのか?続けられるだろうか?かと思います。
そこで先ずは、工場で働く上での気になる適性を見ていきましょう。
僕が考える代表的な適性は以下の5点です。
- 安定した休日が欲しい人
- 黙々と作業に打ち込める人
- 問題解決が好き
- 責任感がある
- 適度なコミュニケーションが取れる
安定した休日が欲しい人
工場の休みについては業種や勤務形態によって異なりますが、一般的には120日前後となります。
基本的には、土日休日の工場が多い傾向にあります。
多くの業種は親会社や受注先に休日を合わせる事が多いです。
4勤2休の場合
平日が休日になる事もありますが、僕はメチャメチャ好きです。
平日はどこも空いているし、お値段も安い
土日も「1回/月ペース」で回ってくるので、家族や友人とも丁度良く過ごせます。
黙々と作業に打ち込める人
基本的に工場の仕事は1人で単調な作業の繰り返しが多くなります。
なので繰り返しの作業に集中できる人や、作業の効率化をする事に意欲的な人は
工場勤務に向いています。
問題解決が好き
工場のライン作業といえば、単調・単純なルーティン作業なイメージを抱きやすいと思います。
実際にその様な場面もあります。
しかし、それだけでは無く、様々な知恵や工夫を凝らす必要もあるのです。
責任感がある
ライン作業は1人ではなく、チームプレイです。
無論作業自体は1人かも知れませんが、それはライン全体の1工程に過ぎません。
ライン作業には納品責任がある為、1人が勝手な行動(計画外の休み・突然全ラインから離れる等)を起こせば、
それだけ周囲に負担を掛けます。
最悪、工場全体に影響を及ぼす事もある為、責任感がある事は、社会人の最低限のマナーであると言えます。
適度なコミュニケーションが取れる
基本的には1人での繰り返し作業が多いですが、1日中無言で過ごさなければいけない訳ではありません。
工場では日々様々な事が発生します。
『設備が止まった、故障した』『不良品が出た、発見した』この様な事態が発生すれば、自ずと報連相が必要になります。
そんな時、状況を説明できない様では、いつまでも解決できず最悪客先への納品責任も果たせなくなります。
ここまで工場で働く上での適性を書きました。
無論、上記だけではありませんが、検討する上で参考にして下さい。
工場勤務のメリット

工場で働く上での適性の解説をしましたが、続いては働く上でのメリット・デメリットの紹介です。
メリットは以下の5点です。
- 未経験、スキルなしでも働ける
- 交替勤務で特別手当がつく
- 仕事とプライベートの区別ができる
- 仕事自体は簡単なことが多い
- 天候、季節に左右されない
一つづつ解説していきましょう。
未経験、スキルなしでも働ける
学歴もスキルも経験も無い・・・それでも働けて、高給も狙える
それが工場で働く大きなメリットです。
派遣社員→正社員登用、高卒→課長・工場長、誰でも昇格・昇進のチャンスがあります。
ラインでは無い間接職場では上記の様にはいかないかも知れませんが、
ライン作業志望であれば、業務自体もさほど難しくないので、
未経験、スキルなしでも挑戦し易い職種と言えます。
夢がありますね。
交替勤務で特別手当がつく
工場で働く最も大きなメリットが交替勤務手当と言えるでしょう。
交替勤務例
| 勤務形態 | 特徴 | 勤務時間の例 |
|---|---|---|
| 2交替制 | 勤務時間の2分割 | ①8時~17時 (17時~20時は残業) ②20時~翌朝5時 (5時~8時は残業) |
| 3交替制 | 勤務時間の3分割 | ①8時~16時 ②16時~深夜0時 ③深夜0時~8時 |
夜間に働く為、労働基準法に基づく深夜割増賃金が含まれ、午後10時から午前5時までの労働に対して基礎時給の25%以上の割増をする事が義務付けられています。
例:交替勤務の手取りモデル(私の職場の実例 30代)
- 基本給:25万円
- 深夜・交替勤務手当:6万円
- 残業15時間:3万円
→ 月の手取り:約28〜30万円
高収入!とは言いづらいが、安定した生活を送りやすいです。
仕事とプライベートの区別ができる
- 休日が安定している為、予定も立てやすく、ON・OFFの切り替えがし易い
- 休日に客先やクライアントから電話が掛かってくることは無い。
- 設備が故障等のトラブルが起きても、反対の班が出勤するので、決まった時間に退勤できる
トラブルで帰宅時間が深夜なんて事はありません。
仕事自体は簡単なことが多い
毎日たくさんの数を生産する必要があるので、自ずと一人当たりの作業は単調で簡単な内容になります。
その為、習得にもさほど時間は掛からず、1ヶ月も経てばそれなりに一人で作業出来る様になれます。
又、黙々と作業に没頭できるので、不必要なコミュニケーションを取る必要はありません。
天候、季節に左右されない
基本的に建屋内で過ごす為、季節や天候で業務が変動することはありません。
雨が続いて工期が遅れたり、日照りが続いて、予定していた収穫量が確保できない・・・
何て事は、工場には無縁です。
安定して業務に望むことができます。
工場勤務のデメリット

続いてはデメリットの解説です。こちらは割とイメージし易いかも知れません。
デメリットは以下の5点です。
- 飽きる可能性が高い(特にライン作業)
- 残業はほぼ必須
- 体力的な負担が大きい
- デジタルスキルは身につかない
- 事故、ケガのリスクもある
一つづつ解説していきます。
飽きる可能性が高い(特にライン作業)
工場の作業はほぼ全てに対し、作業マニュアルが存在し、
(作業に関する取り扱い説明書の様な物です)
誰が作業しても安全が確保され、同じ品質が保てる様な方法が確立されています。
前述にも書きましたが、作業自体は簡単で同じ事を繰り返す事になる為、
作業自体に飽きてしまったり、時間が経つのが遅く感じたりし、ストレスに感じる方もいます。
残業はほぼ必須
ライン作業では、生産計画が存在し、日々どれだけの量を作らなければならないかが決まっています。
それらは、人員数・設備の生産能力を加味した上で計画を立てているので、
生産能力に対し、受注が上回っていれば、必然的に残業となります。
例えば、今日は週末だから早く終わって週明けにやろう!なんて融通は利きません。
体力的な負担が大きい
ライン作業は基本的に立ち仕事がメインです。
1日8時間以上も立ちっぱなしで作業をすると、人によっては腰痛・肩こり等
身体的な悩みが増える事も少なくありません。
又、重たい荷物を運ぶ機会もあるので、ケガなどしない様に日頃から適度な運動を心掛けると良いでしょう。
デジタルスキルは身につかない
工場のライン作業はアナログな作業が多く
工場で扱う設備はその会社の製品に特化している物がほとんどなので、
様々な作業を覚える必要はありますが、職種を超えてまで活躍出来る様な、
汎用的なスキルは身に付きません。
その為、転職する際も工場経験しかない人は、工場にしか需要が無く、
キャリアチェンジは難しくなると言えます。
事故、ケガのリスクもある
工場勤務は大なり小なり設備を扱う必要があります。
勿論事故は起きてはならないので、設備には安全装置が必ず施してありますが、
設備に巻き込まれて手や腕を挟まれる等の事故のリスクは少なからず存在します。
設備メンテナンスや修理中に誤って巻き込まれて腕や足を切断するといった最悪のケースもあるので、そんな目に遭わない様に寝不足や体調不良等で、集中力が欠けた状態で取り掛からない様に、日頃から体調管理はしっかり行いましょう。
まとめ

この記事で伝えたいこと
- 工場勤務に向いている人の特徴(黙々作業・責任感・安定志向など)
- 実際の現場で感じるメリットとデメリット
- 未経験でも挑戦しやすい理由と注意点
現場で活かすためのヒント
- 自分の性格や生活スタイルと照らし合わせて、向き不向きを判断する
- メリットだけでなく、デメリットも事前に把握しておくことで長続きしやすくなる
- 面接前に「現場のリアル」を知っておくと、質問や志望動機に深みが出る
次にやるべきこと
- 自分が工場勤務に向いているか、この記事の5つの特徴と照らし合わせてみる
- 気になる工場の勤務形態(交替制・休日・残業)を事前にチェック
- 関連記事も読んで、女性向けの視点や資格取得のヒントも掴む
あなたの現場ではどうですか?
「こんなメリットがあった」「ここが大変だった」など、あなたの体験談もぜひ教えてください!
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