皆さんこんにちは、Onobuさんです。
今回は、意を決してキャリアチェンジに挑戦中の僕が、書類選考を通過し、面接に行った内容です。
「工場勤務28年、46歳」
このスペックで、まさかあんなキラキラした世界からお呼びがかかるとは思ってもいませんでした。
結果から言うと、そのオファーは「辞退」しました。
憧れのホワイトカラーで年収800万という、今の自分からすれば夢のような提示。
それをなぜ蹴ってしまったのか。
今日はその「もったいない」と言われそうな決断の裏側にある、リアルな葛藤をお話しします。
☆この記事を読んでわかる事
憧れの「丸の内」から届いた吉報

転職サイトに登録して半年強。
あるコンサルティング企業から「面接確定」の連絡が届きました。
勤務地は、オフィス街の代名詞「丸の内」。
ずっと油と鉄粉にまみれ、安全靴で現場を歩き回っていた自分にとって、
憧れのホワイトカラー、そして「丸の内のオフィスで働く」というのは、夢か?と言う思いです。
提示された条件を見て、二度見しました。
詳細は伏せますが、
- 職種:会計関連 業務改善コンサルタント
- 想定年収:650万〜800万円

Onobuさん
「えっ、この年齢なのに、僕の現場経験ってそんな値が付くの?」
半信半疑で掲示された職務内容を確認しつつ、
Googleマップで場所と通勤時間の概算を把握してみました。
分かってはいたけど数字にすると堪える「通勤シミュレーション」

Googleマップが弾き出した答えは、「浮かれる自分に冷や水を掛けられた様な結果」でした。
【所要時間:片道1時間35分】
ドア・ツー・ドアで片道約1時間半。 往復で3時間です。
今の工場への通勤は、車で片道20分。
それが、毎日往復3時間の電車&徒歩に変わります。
年間で失う時間を計算してみる

「それでも、憧れのホワイトカラー&年収800万のためなら頑張れるかも?」
そう自分に言い聞かせようとしましたが、いつもの癖でつい計算してしまいました。
- 1日3時間 × 月20日 = 月60時間
- 月60時間 × 12ヶ月 = 年720時間
年間720時間。
エグ・・・( ;∀;)
これは、日数に換算すると丸々30日間です。
1年のうち1ヶ月間を、僕は電車の中で揺られて過ごすことになる。
46歳のこの身体で、
・定年までの十数年、その生活を続けられるのか?
・ブログを書く時間は?
・家族と夕飯を食べる時間は?
確かに僕の以前の職場の同僚や先輩たちは、
・自宅から県外勤務
・片道2時間弱
の職場に転職してます。
彼らからすれば、「俺の方が遠いよ」って感じるのは容易に想像できます。
それでも、「憧れのオフィスと引き換えに失うものが、結構大きいな」と感じました。
それでも行った面接

数字と実態は違います。
負担する時間は当然変わりませんが、実際どうだろうか?
時間は掛かるが、案外負担にはならないかも?
通勤シミュレーションも兼ねて、面接の為、本社へ足を運びます。
- 工場では考えられない多数の会社が入っているオフィスビル。
- 映画みたいなエントランス。
- オフィスの窓からは高層ビルが見え、すれ違う社員の人たちはみんなスマート。
- ドラマの様な風景そのもの。

Onobuさん
「うわぁ・・・ここで働きたい」
という気持ちはギュンギュンギュン好き過ぎて「滅」。
失礼しました。
気持ちはどんどん上がります。
語彙力乏しくてすんまそん。
面接は非常に和やかな雰囲気で進み、想定よりも、とんとん拍子で話が進みました。


Onobuさん
「初めましてOnobuと申します」
本日は宜しくお願い致します。

面接官
「本日はよろしくお願いします。
まずは職歴と志望動機からご紹介願います」

Onobuさん
「職歴は3社、鋳物・半導体・自動車関連です」
「過去の経験職種は、現場ライン工・職制・管理会計・製造ライン業務改善コンサル支援・生産技術を経験してきました」
「具体的には・・・(割愛)」

面接官
わかりました。
続いて、あなたの強みとアピールポイントを教えてください。

Onobuさん
「強みは、現場理解に基づく「経営管理能力」と「仕組み化によるコスト最適化」
私の最大のアピールポイントは、
製造現場の深い理解と、部門統括経験を通じて培った経営管理の視点です。
コスト構造を熟知し、具体的な数字目標に基づき、全社の利益に直結する「仕組みの設計・定着」を推進する実行力があると自負しております。

面接官
私どもの欲しい人材としては、
・バックオフィスの業務改善、仕組み構築
・不具合発生時の要因調査及び対策
・メンバーの育成
が主です。
率直に答えまして、
お聞かせ頂いたあなたのご経験は、
私どもの欲しい人材にマッチしていると感じております。

Onobuさん
意外にもの好感触?
まさかの「管理監督者」

求人票の備考欄に記載があったので、知らなかったわけではありません。
ただ、「自分は実務希望」だったので、オファー掲示がマネジメント職だったのは、
イマイチ頭が「?(はてな)」でした。

Onobuさん
「会計素人だし、課長の経験も視座も持ち合わせてませんけど?」

面接官
「あなたの職歴、業務経験から適性だと感じ、マネジメント職でオファーしました」
先程の質疑からも当社の希望に即しているのでは?
と好感を感じております。

Onobuさん
僕の本音と客観では、実務希望なので少々意外です。

面接官
当然、最初は実務も体得して頂きます。
ですが当社は、事務職上がりのメンバーが多く、問題があった際の対処や業務負荷などは人に依存し、方法も定型化されず標準化もされていない。
その為、そこにメスを入れ解決できる人材が欲しい。
故に担当者ではなく、権限を持った課長職で切り込んで頂きたい。
課長職なので、残業代は付きませんが、そこは年収でカバーしています。

Onobuさん
そんな視点もあるのか・・・
めっちゃイメージ具体的やんけ
これ正直楽しそう
憧れと現実の葛藤

「管理監督者としての採用(残業代支給なし)」
年収は高い。
けれど、会計コンサルタントという仕事柄、繁忙期の激務は避けられないでしょう。
もし毎日2時間の残業をしたとしたらどうなるか。
就業時間に違いはあれど、
朝6時に家を出て、帰宅は夜10時前。
当然、現在の夜8時との差は歴然
そこから食事と風呂で、寝るだけ。
しかも残業代は出ない。
時給換算してみると、今の工場勤務と変わらない、
いや、
今のほうがマシかもしれない
という悲しい事実にたどり着いてしまいました。
「環境よし」「仕事も面白そう」「年収も高い」。
喉から手が出るほど欲しいオファーでしたが、「生活の質(QOL)」が崩壊する未来しか見えませんでした。
辞退の連絡、そして残ったもの

悩み抜いた末、僕は辞退の意思をエージェントへ連絡。
理由は正直に、「通勤時間の兼ね合いにより、長期的な就業が困難であると判断しました」と伝えました。
メールを送った後、正直に言えば「もったいなかったかな…」という未練はあります。
後悔は無いと言えば嘘になりますが、不思議と落ち込んではいませんでした。
ですが、この活動で最大の収穫があったと感じました。
それは、
「自分の現場経験は、外の世界でも市場価値として高く評価されるケースもある」と分かったこと。
工場で油にまみれて働いてきた28年間は、
決して「潰しが効かないキャリア」ではなかった。
それを「年収800万」という客観的な数字で証明してもらえただけで、自信になりました。
今回は「距離の壁」に阻まれましたが、事務職を諦めてはいません。
次は、この経験を活かし、
「やりがいのある仕事」×「人間らしい生活が送れる距離」
この2つが両立する場所を、粘り強く探していこうと思います。
46歳の挑戦は、まだ始まったばかりです。
現場からは以上です!





