工場勤務をしていると、求人票や社内掲示板で「資格取得支援あり」という言葉をよく見かけますよね。

でも、正直なところこう思いませんか?

  • 「種類が多すぎて、どれを取ればいいか分からない」
  • 「勉強して取ったところで、本当に給料や評価は上がるの?」
  • 「おじさんになってからでも合格できる?」

この記事では、工場勤務歴28年、現場作業から管理職まで経験してきた私(Onobu)が、
製造現場で本当に役立つ資格を厳選して解説します。

教科書的な説明だけでなく、「実際に私が取得してどう役に立ったか(あるいは取らずに後悔したか)」というリアルな体験談も交えて紹介します。
自身のキャリアアップや給料アップの武器を、ここで見つけてください。

☆この記事を読んでわかる事

  • 現場歴28年のベテランが厳選した「本当に現場で評価される」資格12選
  • 合格率・受験資格・訓練給付金の有無が一目でわかる比較リスト
  • 「取ってよかった」「取ればよかった」リアルな実体験と活用法

なぜ工場勤務に資格が必要なのか?【結論:損しないため】

難しい定義は抜きにして、現場目線で言うと理由はシンプルです。

「資格=自分の市場価値を証明するパスポート」だからです。

資格取得のメリット

工場勤務者が資格を持つメリットは、以下の5つに集約されます。

  1. 担当できる業務が増える(「これ誰かやって」と言われた時に手が挙げられる)
  2. 資格手当で給料が上がる(月数千円でも年単位だと大きいです)
  3. リストラや不況に強くなる(「代えの効かない人材」になれる)
  4. 転職の武器になる(年齢関係なく、即戦力として評価される)
  5. 安全意識が高まる(怪我をしない・させない知識が身につく)

逆に言うと、「資格を持っていても現場で使わないもの」を取るのは時間の無駄です。
今回は「現場で使える」ものに絞って紹介します。

会社の「支援制度」は使い倒そう

多くの工場には以下のような支援制度があります。

  • 受講費用を会社が全額負担(最も多いパターン)
  • 合格時の報奨金支給
  • 勤務扱いで講習に参加(給料をもらいながら勉強できる!)

ご自身の会社の就業規則を必ず確認してください。
「知らなかった」だけで数万円損することもありますよ!


【一覧表】工場勤務者へオススメの資格12選「製造現場編」

今回紹介する12の資格の概要リストです。

気になった資格をクリックすると、詳細解説へジャンプします。

資格名分類難易度要約公式サイト
1. フォークリフト国家**【必須級】**工場の共通言語。どこでも使える。自動車教習所
2. 玉掛け国家重量物を扱うなら必須。クレーンとセットで。一般社団法人 日本クレーン協会
3. クレーン運転国家玉掛けとセットで取得すると効果絶大。↑同様
4. ガス・アーク溶接国家金属加工の基礎。手に職をつけるならこれ。商工会議所や一般企業、公的機関
5. 有機溶剤作業主任者国家化学・塗装現場のリーダー向け。一般社団法人労働技能協会 ※上記は東京を載せてます。
6. 危険物取扱者(乙4)国家**【人気No.1】**ガソリン・油類を扱う工場の鉄板。一般財団法人 消防試験研究センター
7. 衛生管理者国家**【出世資格】**管理者・職長を目指すなら必須。安全衛生技術試験協会
8. 電気工事士国家保全・メンテのプロへ。定年後も食いっぱぐれない。一般財団法人 電気技術者試験センター
9. ボイラー技士国家空調・エネルギー管理の専門職。安全衛生技術試験協会
10. 機械保全技能士国家設備のドクター。現場で重宝される実力派。公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会
11. 品質管理検定(QC)民間易~難トヨタ生産方式など、日本の製造業の基礎教養。JSAGROUP 日本規格協会グループ
12. CAD利用技術者民間図面が描ける・読める現場作業者は強い。CAD利用技術者試験

1. フォークリフト運転技能講習

  • オススメ度: ★★★★★(教育訓練給付金対象)
  • 合格率: 90%以上(真面目に受ければほぼ受かります)
  • 受験資格: 18歳以上

どんな資格?

工場や倉庫で荷物を運搬・積み下ろしするために必須の資格。製造業だけでなく物流業でも使えるため、**「食いっぱぐれない資格No.1」**と言っても過言ではありません。

Onobuさん

Onobuの体験談

私は未取得でめちゃくちゃ後悔しています。

会社負担で取得する順番待ちをしている間に転職してしまったんです。「あの時自費でも取っておけば…」と今でも思います。
これさえあれば、どの工場に行っても即戦力扱いされたはずです。

2. 玉掛け技能講習

  • オススメ度: ★★★★☆(教育訓練給付金対象)
  • 合格率: 90%以上
  • 受験資格: 18歳以上

どんな資格?

クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする資格です。「荷物を掛けるだけ?」と思うかもしれませんが、落下事故を防ぐための非常に重要な作業です。重量物を扱う工場では必須です。

Onobuさん

Onobuの体験談

会社負担で取得しました。

この資格がないと、荷物を動かすたびに「すみません、クレーンお願いします」と誰かを呼ばないといけません。取得後は自分のペースで段取りができるようになり、業務効率が劇的に上がりました。

3. 小型移動式クレーン運転技能講習

  • オススメ度: ★★★★☆(教育訓練給付金対象)
  • 合格率: 95%
  • 受験資格: なし

どんな資格?

吊り上げ荷重5トン未満の移動式クレーン(ユニック車など)や、工場内のホイストクレーンを操作する資格です。玉掛けとセットで持っていると最強です。

Onobuさん

Onobuの体験談

慣れないうちは、吊り上げた荷物が振り子のように揺れて冷や汗をかきます。ベテランが荷物を揺らさず「スーッ」と運ぶ姿は、職人技でカッコいいんですよね(笑)。


4. ガス溶接技能講習 / アーク溶接等特別教育

  • オススメ度: ★★★☆☆
  • 合格率: ほぼ100%(講習受講で取得可能)
  • 受験資格: 18歳以上

どんな資格?

金属を溶かして接合したり、切断したりする技術です。製造業の基礎とも言えるスキルです。

Onobuさん

Onobuの体験談

工業高校時代に取得しました。

見た目がキレイに溶接できたと思っても、強度試験でポキっと折れることがあるんです。取得は簡単ですが、技術の奥深さを痛感できる資格です。

5. 有機溶剤作業主任者技能講習

  • オススメ度: ★★★☆☆
  • 合格率: 90~95%
  • 受験資格: なし

どんな資格?

シンナーや洗浄液などの有機溶剤を扱う現場で、中毒予防の指揮をとるための資格です。化学工場や塗装工程がある現場では、リーダー(作業主任者)として配置されるために必要になります。

Onobuさん

Onobuの体験談

職制に昇格する際に取得しました。

新人さんに「なぜマスクが必要か」「なぜ換気が必要か」を論理的に説明できるようになり、安全指導の説得力が増しました。

6. 危険物取扱者(特に乙種4類)

  • オススメ度: ★★★★★
  • 合格率: 乙4類で30~40%(人気ゆえに試し受験も多く、合格率は低め)
  • 受験資格: 乙種・丙種は誰でも受験可能

どんな資格?

ガソリン、灯油、重油などを扱う施設で必要な国家資格。「乙4(おつよん)」は知名度抜群で、ガソリンスタンドや化学工場、食品工場など幅広い業界で需要があります。

Onobuさん

Onobuの体験談

職制(リーダー)に昇格する際に取得しました。

新人さんに「なぜマスクが必要か」「なぜ換気が必要か」を論理的に説明できるようになり、安全指導の説得力が増しました。

7. 衛生管理者(第一種・第二種)

  • オススメ度: ★★★★☆
  • 合格率: 40~50%前後
  • 受験資格: 実務経験が必要(学歴により年数が異なる)

どんな資格?

従業員50人以上の事業場には必ず1人以上置かなければならない「必置資格」です。

職場の健康管理や労働環境の改善を行う、いわば**「現場と会社を守る守護神」**のような役割。管理職への登竜門でもあります。

8. 電気工事士(第一種・第二種)

  • オススメ度: ★★★★★(教育訓練給付金対象)
  • 合格率: 2種で60~70%
  • 受験資格: なし

どんな資格?

工場のコンセント増設から大型設備の配線まで、電気に関わる工事を行うための独占資格。

「手に職」の代表格であり、工場を定年退職した後でも、ビルメン(ビル管理)などで再就職しやすいため、40代・50代からのリスキリングにも最適です。

9. ボイラー技士(二級)

  • オススメ度: ★★★☆☆
  • 合格率: 50%前後
  • 受験資格: 試験は誰でも受けられるが、免許交付には実務経験等が必要

どんな資格?

工場やビルの空調・動力源となるボイラーを扱う資格。最近はボイラーのない施設も増えていますが、大規模工場では依然として重要なポジションです。

10. 機械保全技能士

  • オススメ度: ★★★★☆
  • 合格率: 3級で70%台、1級・特級は20%台の難関
  • 受験資格: グレードにより実務経験が必要

どんな資格?

工場のラインが止まった時、颯爽と現れて直してくれる「保全マン」の資格です。

設備のドクターとしての技能を証明する国家資格で、これを取得すると**「ただの作業員」から「技術者」へと評価が変わります。

11. 品質管理検定(QC検定)

  • オススメ度: ★★★☆☆
  • 合格率: 3級で50%前後
  • 受験資格: なし

どんな資格?

日本の製造業が世界に誇る「カイゼン」や品質管理の知識を問う検定。

派手さはありませんが、トヨタ系をはじめ多くの企業が取得を推奨しています。

Onobuさん

Onobuの体験談

私は未取得ですが、友人が会社命令で受験していました。

「生産技術の仕事を普通にこなしていれば、3級は過去問の復習で十分受かるレベル」とのこと。現場のリーダー層なら3級、管理職なら2級を持っておくと箔がつきます。

12. CAD利用技術者試験

  • オススメ度: ★★★☆☆(教育訓練給付金対象)
  • 合格率: 2級で50%前後
  • 受験資格: グレードによる

どんな資格?

図面を書くソフト(CAD)のスキル証明です。

現場作業者が図面を読めたり、簡単な治具(ジグ)の図面を引けたりすると、設計部門との話がスムーズになり、重宝されます。


資格を選ぶ際の「失敗しない」5つのポイント

やみくもに受けるのではなく、以下の基準で選びましょう。

  1. 現在の業務で「今すぐ」使えるか?
    • 学んだ翌日から現場で活かせる資格は、モチベーションが続きます。
  2. 会社の「支援制度」対象か?
    • 会社がお金を出してくれる資格=会社が必要としている資格です。評価に直結します。
  3. 将来やりたい仕事(異動・転職)に必要か?
    • 私のように事務・管理系を目指すなら「衛生管理者」や「簿記」、
      保全に行きたいなら「電気工事士」など、逆算して選びましょう。
  4. 教育訓練給付制度(国の補助)は使えるか?
    • 厚生労働省が受講料の一部を負担してくれる制度です。ハローワークで確認しましょう。
  5. 難易度と勉強時間は現実的か?
    • 働きながらの勉強は大変です。まずは「合格率50%以上」のものから手をつけて自信をつけるのがコツです。

まとめ:資格は「裏切らない資産」になる

この記事のポイントを振り返ります。

  • おすすめ資格は「フォークリフト」「危険物乙4」「電気工事士」が鉄板
  • 資格取得は「手当」「昇格」「転職」のすべてにプラスになる
  • 会社の金で資格が取れるなら、全力で利用すべき

工場勤務は「単純作業の繰り返し」と思われがちですが、スキルを身につければ「専門職」へと進化できます。

何より、資格という「誰にも奪われない資産」を持つことは、会社への依存度を下げ、精神的な余裕にもつながります。

まずは、あなたの会社の「資格取得支援規定」を調べることから始めてみませんか?

「この資格を取ってよかった!」「この資格で給料が上がった!」などの体験談があれば、
ぜひコメント欄で教えてください!

さぁ、皆さんもスキルアップして、賢く工場で働きましょう!


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