皆さんこんにちは、Onobuさんです。

「工場勤務」と聞くと、油まみれで重いものを運ぶ…そんな男性社会をイメージしていませんか?
もしそう思って敬遠しているなら、正直、すごくもったいないことをしています。

実は今、私が働く現場でも女性の姿が急増しています。
なぜか? それは、「接客業(スーパーやコンビニ)よりも時給が高く、精神的なストレスが圧倒的に少ないから」です。

実は僕の奥さんも工場勤務出身なので、女性の工場勤務経験者監修の下、
工場勤務28年の現役職人が、求人票には書かれない
「女性にとっての工場勤務のリアルなメリット・デメリット」を包み隠さず解説します。

統計から見る製造業の女性比率

先ずはじめに
製造業で女性の方がどれくらい働いているのかを統計から見てみましょう。

産業別就業者数

産業別就業者数(女性、就業者数計=3,082万人、2024年平均)
女性の産業別で見ると、女性就業者全体3,082万人中、
医療(22.3%)小売業(17.8%)に続き、317万人(全体の約10%)の方が製造業で働いている事がわかります。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構:産業別就業者数

製造業全体の女性就業者

では次に製造業全体で女性就業者がどれ程の割合なのかを見てみます。

参考:経済産業省:ものづくり白書_2024年版『女性就業者数と女性比率の推移』

製造業従事者全体1,055万人(男性738万人_45.2% 女性317万人_30.0%』
実に全体の3割の女性が製造業で勤務されています。

製造業の業種別における女性従業者比率

しかし、実際に工場で働いてみると、あまり女性の方を見かけない印象があります。
どの様な業種で勤務されているのか?
次は製造業の業種別で比較してみましょう。

女性従業者比率を業種別にみると、

労働集約型の業種

衣服・その他の繊維製品製造業

73.6%

食料品製造業

61.1%

なめし革・同製品・毛皮製造業

52.3%

電気機械器具製造業

51.1%

繊維工業

51.0


資本集約型の業種

石油製品・石炭製品製造業

17.8%

鉄鋼業

18.6%

参考:経済産業省:商工業実態基本調査『製造企業における女性従業者比率』

統計を見ると業種に偏りがある様子です。

Onobuさん

僕も以前の職場は
電気機械器具(半導体関連)に勤めていましたが、
男性よりも女性従業員の比率が工場全体の6割強を占めていました。本当に女性が多かったです。
余談ですが、奥さんと出会ったのもこの業界に勤めている時です。

如何でしょう?
製造業では女性の方も多数ご活躍されています。
それでは、実際に工場へ勤めるにあたり、メリット&デメリットをご紹介します。

【メリット】女性が工場で働く「意外な」おいしさ

「未経験歓迎」だけでなく、もっと生活に直結するメリットがあります。

  • 「愛想笑い」がいらない(対人ストレス・ゼロ)
  • 「化粧・服選び」の手間から解放される
  • パートでも時給が高い(1,200円〜1,500円以上もザラ)
  • 軽作業が豊富
  • 出会いが豊富

一つづつ解説していきます。

「愛想笑い」がいらない(対人ストレス・ゼロ)

スーパーのレジや飲食店のホールで、理不尽な客に頭を下げて疲弊していませんか?
工場には「お客様」がいません。相手は機械や部品です。
その日の気分で怒鳴られることもなければ、無理に笑顔を作る必要もありません。
「モクモクと作業して、時間になったらサッと帰る」。このドライさが、人間関係に疲れた女性に受けています。

「化粧・服選び」の手間から解放される

毎朝のメイク、服選び、面倒くさくないですか?
多くの工場は制服(作業着)があり、帽子やマスクで顔も隠れます。
極端な話、寝癖さえ直せばスッピンで出勤しても誰にも文句を言われません。
この「朝の時短」は、家事や育児に追われる女性にとって最強の味方です。

パートでも時給が高い(1,200円〜1,500円以上もザラ)

地方の最低賃金ギリギリで働くより、工場なら最初から高時給が狙えます。
同じ5時間働くなら、少しでも稼げる方がいいに決まっています。

軽作業が豊富

仮に最終的な製品が車のようにとても大きいものだとしても、
それらを構成しているのは1つ1つの小さな部品の集合体です。
それら全てを担う訳では無く、部門や作業ごとに区切られているので、
1人の作業範囲は限られており、基本的に簡単な繰り返し作業となります。
故に習得にもさほど時間は掛からず、1ヶ月もあれば充分習得は可能なものが多いです。
女性の場合、商品梱包や検査業務などの作業に従事する事が多いようです。

出会いが豊富

前述にもありますが、
製造業全体の3割が女性就労者になってきてますが、残り7割は男性です。
また、男性の視点からしても、工場で働く女性は人数が少なく貴重で、
仕事を通じて誠実さや勤勉さ、男性にはないキメ細やかさが伝わります。
(僕も職制時代、製品外観の精度に係る業務は女性にお願いしていた事が多いです)

休憩時間の談笑や、同僚とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築けるため、
仕事をしながら自然と親しい関係を築きやすい環境と言えます。

【デメリット】覚悟しておくべき「現場のリアル」

もちろん、良いことばかりではありません。辞めていく女性が口を揃えて言う「キツさ」も知っておいてください。

  • 「立ちっぱなし」による足のむくみ
  • 「お局様(おつぼねさま)」の存在
  • ネイルやアクセサリーはNG
  • キャリアアップが難しい
  • 作業環境が女性向けの配慮に欠ける事がある

一つづつ解説していきます。

「立ちっぱなし」による足のむくみ

デスクワークではありません。基本的に一日中立ち仕事です。
慣れるまでは、夕方になると足がパンパンになります。「着圧ソックス」は工場の女性たちの必需品です。

「お局様(おつぼねさま)」の存在

どこの職場にもいますが、工場にも「長く勤めているヌシのような女性」がいる場合があります。
仕事はできますが、新人に厳しいことも。 対策はシンプル。
「挨拶だけはハキハキ元気よく」。これさえ徹底すれば、意外と可愛がってくれます。

ネイルやアクセサリーはNG

異物混入を防ぐため、オシャレは制限されます。
「仕事中も可愛くありたい」という人には不向きですが、「仕事は金稼ぎ」と割り切れる人には関係ない話です。

キャリアアップが難しい

女性が長く働ける製造職場ですが、結婚・出産を機にパート勤務、派遣勤務に切り替える方も少なくないのが現状です。
事務職では時短勤務も可能ですが、製造職場での時短勤務を導入しているか否かは、
工場の人事に問い合わせるのが良いでしょう。
パート・派遣・時短に切り替えることでキャリアアップの機会が自ずと限られてしまいます

作業環境が女性向けの配慮に欠ける事がある

全体の7割が男性である事もありますが、女性向けの配慮が至らない場合もあります。
例えば、女性用の更衣室が少ない、女性用トイレが少ない等
働きづらさやストレスを感じる事もあります。

向いているのはこんな人

28年間、多くの女性スタッフを見てきましたが、長く続いて楽しそうにしているのはこんなタイプです。

  • 「割り切り」ができる人: 仕事にやりがいやキラキラを求めず、「効率よく稼ぐ」と決めている人。
  • 「集中力」がある人: ハンドメイドや手芸など、細かい作業を黙々と続けるのが苦にならない人。
  • 子育て中のママさん: 土日休みや残業なしのラインを選べば、学校行事との両立がしやすい(急な休みにも寛容な工場が多いです)。

まとめ:まずは「軽作業・座り仕事」から探してみよう

いきなり溶接やプレス加工をする必要はありません。
女性には「検査」「梱包」「小型部品の組立」といった、力がいらない部署が割り当てられるのが一般的です。

「接客疲れ」を癒やしながら、しっかりと稼ぐ。
そんな「賢い選択肢」として、工場勤務を候補に入れてみてはいかがでしょうか?