真っ白な幕体、そびえ立つシルエット。
キャンパーなら誰もが一度は夢見るノルディスクの「ウトガルド13.2」。

憧れのテントを買ったはずの僕が、これほどまで無残に打ち砕かれるとは思いもしませんでした。

きっかけは、7年使用しているファミリーテントの巻替え品を検討する為、
近所のアウトドアショップへ足を運んだ際の出来事でした。

様々なテントを見ている中で、ひときわ輝く白いテントと「SALE」の文字
廃盤セールでの「70%OFF」という衝撃の価格。
本体価格180,000→54,000円という数字に舞い上がり、こんな結末を迎えるなんて・・・

今回は、僕が憧れのノルディスクをたった一度の試し張りで手放すと決めた、
情けなくも切実な反省の記録です。

☆この記事を読んでわかる事

  • 「お座敷スタイル」のこだわりを打ち砕いた、ウトガルドの「裾」の盲点
    インナーレス派だからこそ軽視してしまった「スカートなし」がもたらす過酷な現実。
  • 継続使用を模索した末の「追加投資7.2万円」という高い壁
    なんとか工夫して使おうと試みたものの、快適さにはフロア購入が不可避という結論に至った葛藤。
  • 「憧れ」を維持するためのコストが、感動を上回った瞬間の損切り
    道具としての完成度と、自分が必要とする投資額のバランスが崩れた時の、合理的かつ切ない決断。

1. 「フロアなし」は想定内。でも「隙間の大きさ」は想定外だった

僕は元々、インナーレスでお座敷スタイルを楽しむタイプ。
だから、ジップインフロアが別売りであることも、それが高価であることも分かった上で購入しました。
ですが・・・

  • 狙い通りだったはずなのに・・・
    54,000円でこの幕が手に入るなら、フロアなしで運用すれば最高コスパ。
    そう信じていました。
  • 甘かった見通し:
    実際に設営して気づいたのは、「スカートがない」ことの本当の意味。
    地面との間から容赦なく吹き込む風は、僕の想像を遥かに超えていました。
  • 収納袋がめちゃめちゃ小さい
    メーカーが北欧テントだからなのか、国産と違って収納袋にゆとりが全然無い。
    しっかりキレイに畳まないと収納できず、何度でもやり直すことに

Onobuさん

テント内でストーブ付けても、隙間が全てを台無しに・・・

2. 「なんとかして使いたい」という未練と、突きつけられた現実

試し張りの最中、私は必死に考えました。
どうにかして、このまま使い続ける方法はないか?

  • 工夫の限界:
    荷物で隙間を埋める? 設営場所を工夫する?……どれも根本的な解決にはなりません。
  • 出した結論:
    このテントを「快適」と呼べるレベルにするには、あの72,000円のジップインフロアを買うしかない。
    その事実が、重くのしかかりました。

ジップインフロア併せても12万弱
5人以上のテントならそれでも安価な部類!・・・なんですけどねぇ

これ以外にも、様々な不安が脳裏を過ぎります。

Onobuさん

こんなに隙間があって、雨が降ったら・・・
雨天時はビニール袋に入れるのですが、破れちゃんうじゃ・・・

3. 7.2万円の壁。「憧れ」を維持するコストの是非

本体価格54,000円に対し、フロアが72,000円。

  • 崩れたバランス:
    快適さを手に入れるために、本体価格以上の追加投資ができるか?
  • 心の折れた音:
    設営の苦労、収納袋の小ささ、そしてこの追加コスト。
    憧れのはずだった「シロクマ」のマークが、次第に自分を苦しめる記号に見えてきます・・・

4. 決断。これが私の「最高の損切り」

「せっかく買ったから」と自分に言い聞かせて使い続け、ボロボロにしてしまうのは、この名作テントにとっても不幸なこと。

  • 潔く身を引く: 1回の試し張りで全てを悟った今なら、メルカリで定価の50%程度(約9万円前後)で売却できる可能性がある。
  • 次へのステップ: 5.4万円で買ったものを、必要としている誰かに相応の価格で譲り、私は私に合った「本当に快適な現場」を再構築する。

まとめ:知識として「知っている」と、現場で「感じる」は別物

「お座敷スタイルだからフロアはいらない」という私の理屈は、
ウトガルドの圧倒的な隙間風の前に敗北しました。
でも、この1回があったからこそ、自分がキャンプに何を求めているのかが、より明確になりました。

さあ、次こそは「風通しの良すぎる憧れ」ではなく、「心から寛げる相棒」を探しに行こうと思います。