あのとき、うつ病にならなければ、僕はFP2級を勉強することはなかったと思います。
休職中は、自分には何も残っていない気がしました。

「会社がなくなったら、自分には何がある?」

そう考えたとき、初めてお金と本気で向き合おうと思いました。
でも、その出来事は突然ではありません。

工場勤務を続ける中で感じていた将来への不安、夜勤への限界、会社への依存。
その積み重ねが、僕をそこまで追い詰めていたのです。

今日は、僕がもう一度自分を取り戻すまでの話を書きます

工場勤務28年。お金の不安はずっと心のどこかにあった

毎月の生活に大きな不満はなかった

僕は工場勤務を始めて28年になります。
夜勤も経験し、結婚して家族ができて、住宅ローンも組みました。

毎月給料は入るし、生活ができないほど困っていたわけではありません。
だから周りから見れば、ごく普通の会社員だと思います。

でも、心のどこかにはずっと消えない、どこか満たされない不安がありました。

「僕の明るいライフイベントは全て終わった・・・」
「あとは、ずっと同じ毎日を送るだけ・・・」
「このままで本当に大丈夫なんだろうか?」

そんな思いが、年齢を重ねるたびに少しずつ大きくなってきました。

でも将来への漠然とした不安は消えなかった

40代になると、お金について考える場面が増えました。

  • 子どもの教育費
  • 住宅ローン
  • 老後資金

さらに、夜勤をあと何年続けられるのか?という不安もありました。

体力は少しずつ落ちていく。
でも、夜勤手当がなくなると家計への影響は小さくありません。

「もし夜勤ができなくなったら、生活はどうなるんだろう。」
「もし会社が無くなったら、またレベル1から出直しになる」
「今までのキャリアは今の会社でしか通用しないものばかり・・・」

そんなことを考える時間が増えていきました。
当時の僕は、お金に困っていたわけではないです。

それでも、お金や将来の不安を抱えたまま毎日を過ごしていました。

あの頃は気付きませんでしたが、

身体の衰え。
砕かれた自信。
そして、新しい価値を見つけたいという思い。

それらが重なったことで、僕は初めて行動できたのだと思います。


不安が大きくなったきっかけ

順風満帆だったキャリアが変わった

工場勤務を続ける中で、転職という人生の転機も経験しました。

僕は今、自動車関連の会社で製造ラインにいます。
工場勤務を30年近く続けてますが、ずっとこの会社にいるワケではなく、2回程転職をしています。

以前の職場は「半導体・電子機器」関連の工場で、この会社の居心地は凄く良かったです。

  • チャレンジ精神
  • 会社全体の雰囲気
  • 働き方
  • 自分の適性に合ったやりがいのある仕事

僕は一生この会社で働くんだと当時は思っていたし、不満もありませんでした。

多くの仕事に携わり、海外で活躍し、順調にキャリアを積み上げていました。
とにかく仕事が楽しかった。
順風満帆そのものです。

しかし、そんなホワイトな環境も、不景気には勝てません。
経営が芳しくなく、早期退職を募ったため、将来不安から今の会社へ転職しました。

夜勤をいつまで続けられるのか

今の僕は夜勤をしています。
夜勤手当があるからこそ、今の生活が成り立っている部分もあります。

でも、その夜勤を60歳近くまで続けられるとは思いますが、
続けたいとは思っていません。

  • 体力は少しずつ落ちていく。
  • 眠りも浅くなる。
  • 身体の随所で慢性的な痛みを抱え始めている

夜勤明けの疲れも若い頃とは比べものになりません。

寿命を削って金銭に変えている。
そんな自覚があります。

「夜勤を辞めたい。」
そう思う一方で、

「辞めたら生活できるのか?」
という不安もありました。

「知らないこと」が一番怖かった

当時の僕は、お金についてほとんど知識がありませんでした。
前職では管理会計でしたが、個人のお金には、興味こそあれど、そこまで意識は向いてなかったです。

  • 家計簿もなんとなく。
  • 貯金もなんとなく。
  • 老後資金は考えてもいませんでした。

でも、今は40代。

  • 身体の悲鳴を感じる。
  • 回復も遅い。

え?このままで健康的な余生を過ごせるのか・・・?

  • ずっと身体の心配して
  • ずっとお金の心配して
  • いつまで働けばいい?

    ・・・
    これ
  • 誰の人生なの?

だから不安だったのだと思います。

何が問題なのか。
何から始めればいいのか。

それすら分からない状態でした。

そして僕は、「まずはお金について正しく知ろう」と考えるようになりました。

それが、FP2級に興味を持つ最初のきっかけでした。


僕がFP2級を取ろうと思った理由

鬱になった

今の会社に入ってからの事です。
製造現場で中途入社しましたが、ほどなくして異動を通達されます。

部署は「生産技術」。

当時は30代で前職の経験も後押しして、
それなりに出世欲もあったので、二つ返事で了承しました。

僕は未経験の職務ですが、

  • 人手が足りない
  • 前職経験からしてやれそう
  • Office使える
  • 資料作ってプレゼンできる
  • 設備の仕組み知ってる

以上の理由で1年弱で異動です。
ただ・・・今思えば、僕にとっては最初から地獄でした。

  • 業務を教えて貰えない
  • 相談できない
  • 進捗だけ聞かれる

一度進言して教育者が付いてからは楽しくなりましたが、
僕の担当工程が未経験工程に変わってからは、地獄に拍車が掛かってきました。

  • 毎日残業5時間
  • 進捗が間に合わないので休日出勤
  • 毎月80〜100時間超え
  • 退勤を押して業務に戻る

詳細は割愛しますが、以上の事から鬱病を発症しました。
そして数週間の休職に入ります。

休職中は抜け殻の様でした。

  • 突然訳もなく涙が出る
  • 虚ろにボーッとして気付けば一日が終わる
  • 社会から切り離されたような孤独感
  • 期待に応えられない無力感
  • 今までの自信が瓦解していく様な喪失感
  • 僕はどこからも誰からも必要とされていない
  • 信じられるのは家族だけ
  • その家族すらも僕は支えられない

そこから生産技術へ復帰することなく、製造ラインへ異動します。
ここで感じました。

「また異動しても鬱病になるかも」

「40過ぎの転職さすがにキビシイ」

「会社に依存しない生き方が欲しい」

「自分の得意を磨きたい」

そうだ、この際、ずっと憧れていた

「お金の勉強も兼ねてFPを取ろう」
「どうせ取るなら、実務ができるレベルのFP2級まで取ろう」


僕が欲しかったのは、自分のアイデンティティと、将来への安心でした。

「今のままでは、ずっと自分を信じる事ができずに、ただ歳だけを重ねてしまう」

それが一番怖かったのです。

お金の知識は、自分と家族を守る武器になると思った

不安をなくすには、漠然と悩み続けるよりも、まず知ることが必要だと思いました。

  • 家計のこと
  • 老後資金のこと
  • 年金のこと
  • 新NISAやiDeCoのこと
  • 保険のこと

これまで「なんとなく」で済ませてきたことを、
一つずつ理解していけば、不安も少しずつ小さくなるのではないか?

独立しなくても、
製造ラインじゃなくても、
別の道で新しい仕事に出会えるのではないか?

そう考えた僕は、FP2級の勉強を始めることにしました。

勉強を始めて、一番変わったのは考え方だった

当たり前ですが、FPの勉強を始めても、すぐにお金が増えるわけじゃないです。

でも、大きく変わったことがあります。

それは、
「分からないから不安」という状態から、
「次に何をすればいいか分かる」という状態に変わったことです。

  • 家計を見直す
  • 資産形成を始める
  • 老後資金を計算してみる
  • 将来を数字で考える

やるべきことが見えたことで、不安に振り回される時間は確実に減っていきました。

今思えば、FP2級はゴールではなかった。

僕にとっては、
自分の価値を取り戻し、人生と向き合うための「最初の一歩」だったのです。


FP2級まで取って気づいたこと

不安は消えたわけではない

FP2級に合格したからといって、不安がすべて消えたわけではないです。
もちろん夜勤を続ける現実は変わりません。

住宅ローンもあります。
老後資金も、これから準備していかなければいけません。

ただ、一つだけ大きく変わったことがあります。

それは、「漠然とした不安」が「行動できる課題」に変わったことです。
以前は、何となく将来が怖いと思っていました。

今は、「何をすればいいか」が分かります。

だから、不安に振り回される時間は少なくなりました。

お金の勉強は、人生の選択肢を増やしてくれた

FPの勉強で得たのは、資格だけではありません。

  • 家計を見直す力
  • 将来を数字で考える力
  • 情報を鵜呑みにせず、自分で判断する力

そして、「会社だけに依存しなくてもいいかもしれない」と考えられるようになったことです。

もちろん、すぐに会社を辞められるわけではありません。
でも、「もしもの時」に備える知識があるだけで、心の余裕は大きく変わりました。

行動したことが、一番の財産だった

一番価値があったのはFPの勉強そのものではありません。

一度自分を見失いそれでも将来不安から目をそらさず、「まず一歩踏み出した」という経験です。

あのとき行動していなければ、
今でも自分を取り戻すことなく「このままで大丈夫かな」と悩み続けていたかもしれません。

FPの勉強は、僕にとってゴールではありませんでした。

これからの人生を、自分で選ぶためのスタートラインだったのです。


最後に

僕がFP2級を取った所で、人生が劇的に変わったわけではありません。

でも、もう一度、自分を取り戻すことができました。
お金から目を背けることもなくなりました。

家計を見直し、
老後資金を計算し、
資産形成を始め、
副業にも挑戦するようになりました。

すべては、「このままじゃダメだ」と思って一歩踏み出したことから始まっています。

もしこの記事が、昔の僕と同じように悩んでいるあなたのきっかけになれたら嬉しいです。

このブログでは、
工場勤務28年の経験をもとに、お金・夜勤・老後について発信しています。

  • 夜勤をあと何年続けられるのか
  • 老後資金はいくら必要なのか
  • 家計をどう見直したのか
  • 副業を始めて何が変わったのか

など、実体験を交えながら発信しています。
まずは気になる関連記事から読んでみてください。

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焦らなくて大丈夫です。

大切なのは、一度に人生を変えることではなく、小さな一歩を踏み出すこと。

僕もまだ道半ばです。

一緒に、自分の人生を取り戻していきましょう。