皆さん、こんにちは Onobuさんです。
今回は、まったくの未経験から2ヶ月でFP3級に合格した僕の学習体験記をまとめました。

FP3級といえば「簡単な資格」と言われることが多いですが、
実際に勉強を始めてみると専門用語が多く、最初はかなり手こずりました。

それでも途中で挫折せずに乗り切れたのは、やることを絞って、
コツコツ続けられる方法を見つけたからだと思います。

これから資格取得を目指す方の参考になれば幸いです!

☆この記事を読んでわかる事

【初学者合格の実体験】

・ブランクありの初学者が継続的に勉強を進めるための実体験

【失敗しない教材選び】

・合格実績の高いテキスト3選と、苦手分野を克服できる無料講義動画の活用法。

【試験突破の秘訣】

・合格率70%超えの試験の出題形式、難易度、そして短期で合格点(6割)を取るための戦略。

FP3級とは?【資格の価値と試験の全体像】

FP3級の基本:「人生の6大テーマ」を学ぶ国家資格

「FP3級(ファイナンシャルプランニング技能検定3級)」とは、
生活に密着した「お金の教養」を体系的に学ぶ国家資格です。
6つの分野は、あなたの人生で必ず向き合うテーマです。

出題範囲

分野名学ぶことと、日常生活での役立ち度
ライフプランニング人生イベントの資金計画と、年金・健康保険の仕組み。老後の不安を「見える化」し、対策を立てられる。
リスク管理保険の仕組み。必要保障額の考え方。無駄な保険料を削減し、本当に必要な保障だけを手に入れられる。
金融資産運用貯金以外の資産運用の基本(NISA・iDeCo)。→ 超低金利時代を生き抜くための資産形成の第一歩を踏み出せる。
タックスプランニング税金の仕組み控除の活用。→ 手取りを増やすための節税アクションがわかる。
不動産住宅ローンや不動産取引に関する基礎知識。→ マイホーム購入時に業者任せにしない知識がつく。
相続・事業承継財産を円満に引き継ぐための相続・贈与のルール家族間で揉めないための基礎知識がつく。

問題の出題形式と難易度

試験の種類

FP3級の試験は2024年4月からCBT(コンピュータベーステスト)方式に移行され、
受験者はテストセンターでパソコンを使用して解答します。

試験の構成と形式

FP3級試験は、以下の通り「学科試験」と「実技試験」の2つの科目で構成されています。
両方に合格することで「FP技能士3級」として認定されます。

区分試験時間問題形式合格ライン
学科試験90分マークシート
(○×、三肢択一)
36点以上(6割)
実技試験60分マークシート
(事例形式)
60点以上(6割)
受験方法CBT方式(PC受験)が原則。随時受験可能。  
学科試験

6分野から幅広く基本的な知識が問われます。

  • ○×形式: どちらが正しいかを選ぶシンプルな形式です。
  • 三肢択一形式: 3つの選択肢から正しいものを選ぶ形式です。
実技試験

学科で学んだ知識を、具体的な事例(家計の相談、保険の見積もりなど)に
当てはめて解答する形式です。計算問題も多く、問題文が長くなるのが特徴です。

試験の種類(実施機関)

FP技能検定は国家試験であり、実施機関は2つありますが、どちらで受験しても取得できる資格は同じです。

実施機関実技試験の選択肢特徴
日本FP協会資産設計提案業務応用力が問われ、出題傾向が比較的安定。
金融財政事情研究会
(きんざい)
個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務昔から実務的な問題が多く、実務家志向。

短期合格を目指す独学者の多くは、日本FP協会(資産設計提案業務)を選ぶ傾向があります。
その理由は、出題範囲が比較的広く浅く問われるため、対策がしやすいからです。

難易度と合格率

FP3級の難易度は、国家資格の中では比較的易しい部類に入ります。
合格率が非常に高いことがその証拠です。

安定した高合格率

学科試験の合格率は70%台後半から80%台前半で推移しており、難易度が極端に変動することなく安定しています。

受験者数の多さ

毎回数万人規模の受験者がおり、社会的な注目度の高さがわかります。

FP3級は「落とすための試験」ではなく、「知識を定着させるための試験」であり、
合格率からもその傾向がわかります。

工場勤務者にこそオススメな理由

工場勤務は比較的安定した収入が得られますが、FPの知識は「その安定を盤石にする」ために特に重要です。

社会保険の活用(守り)

残業が多い場合、給与が一時的に変動することで
社会保険料がどう変わるか(随時改定)を知っておく必要があります。

怪我や病気で長期休業した際に、傷病手当金や高額療養費制度をスムーズに利用できる知識は、
精神的なセーフティネットになります。

退職金と税金(将来設計)

勤続年数が長くなりがちな工場勤務では、退職金が大きなウェイトを占めます。
FP3級で学ぶ退職所得控除の知識は、退職金を最も税制優遇された形で受け取るための必須知識です。

財形貯蓄と企業型DCの理解

会社で導入されている財形貯蓄や企業型DC(確定拠出年金)が、
税制上どう優遇されているかを理解することで、これらの制度を最大限活用できるようになります。

受験の動機

受験の動機は、様々だと思いますが、僕はこんな感じですね。

・元々、お金に関する事柄には興味があり、以前から学びたいと思っていた。

・転職する時、自身のキャリアと資格を棚卸した際に、社会的に通用する強みが欲しかった

・僕が家の家計を管理しているので、家計におけるムダを極力無くし、
安定した資産形成がしたいと感じた

FP2級まで欲しかったのですが、2級の受験資格が3級合格だったので、
まずは3級から受けたって事もあります。

勉強するにあたり・・・

僕は、勉強が苦手です。
今でこそ様々な資格を保有するに至りましたが、元々それほど得意ではありません。

そしてこのFP3級の勉強こそが、実に自動車免許取得以来の腰を据えた勉強だったのです。
なので、まずは最も興味の強いFPを最初に選びました。

Onobuさん

20年以上のブランクあり・・・
しかもまともに勉強してこなかった学生時代・・・
どうなるんでしょう・・・

まず最初にやったこと

まずは敵を知る所から始めました。
ココで言う「敵」とは受ける資格の内容も然ることながら、それよりも極めて重要な、「勉強の方法」です。

Onobuさん

だってまともに勉強したのって
・自動車免許取得時
・前職の昇格試験の時
だけなんです。

・「社会人 勉強」「勉強の進め方」など、かたっぱしからネットや動画を漁る
・独学or通信等、学習方法の情報収集と調査
・学習方法の検討、戦略を練る
・難易度から独学に決め、参考書、問題集の購入
・問題集や参考書の効率的な使い方を調査
・試験日を決め、漸く勉強スタート

さぁ ここからポンコツ学習が始まります・・・

【1~3週目】基礎固め:毎日少しずつ教科書を読み進める

勉強開始直後の2週間くらいは、ソファーでゴロゴロしながら参考書を読んでいました。
しかも週末だけ

Onobuさん

当時はこれでも勉強してる気でいましたが、
今思えば、完全に舐めプ(舐めたプレイ)ですね。
諭してやりたいです。(叱られるのはイヤなので)

3週目くらいから
「あれ?これ何も頭に入ってなくない?」って気付く
→せめて今まで読み進めた範囲の問題を解いてみる
→問われている問題文の単語の意味が理解できず、漸く事の重大さを実感する。
→以後、参考書⇔問題集で進める様になる

Onobuさん

卵からヒヨコが生まれ始めた瞬間です。

4~6週目

ここで転機が!
自分の学習を加速させる神講義動画に出会う!

動画で全体像の把握
→問題集で理解度チェック
→参考書で細部の確認
→再度問題集

僕の勉強スタイルの基礎が形になってきた瞬間です。

7~8週目

本番さながらの試験時間でイメージプレイ
この時点で問題集は2周目
模擬試験結果は40点/60点 正答率:67% 微妙・・・

試験日当日

試験会場までの道中、電車内で復習するが、直ぐに眠気に襲われ撃沈
会場到着、同じ様に試験受ける方々が直前まで復習している中、
自分はもう「なるようにしかならんわい」と寝てました。

開始直後こそ、緊張しましたが、問題解いてるうちに次第に冷静になります。

過去問の内容も多く、終始落ち着いて進められました。
結果、時間は20分以上余り、見直しまでできました。

結果発表

僕はCBTになる前の全体受験だったので、結果通知までは1ヶ月弱間がありました。

結果は学科・実技共に合格!

なんとか取得できたので嬉しかったです。
最初はあんな舐めプしといて、よくやったと褒めてあげたいです。

勉強して感じたこと:一番役立ったのは“習慣化”

FP3級の内容自体は難しくありませんが、範囲が広いので短期集中よりもコツコツ型の方が向いています。

私は次の2つを徹底しました。

・1日1回、10〜20分だけでも教科書を読む
・週末だけは1時間以上まとまった勉強時間を作る

1日にたくさんやるより、毎日少しずつ触れる方が、確実に頭に残る事に気づきました。

おすすめ参考書

ここでは、書店の立ち読みや実際に僕が使った参考書を世間の評価も含めてご紹介します。

FP3級合格のトリセツ 速習テキスト
総合評価 :4.5

YouTubeのプロ講師(ほんださん)による
無料講義動画が徹底連携。
独学でも授業を受けているように学べる、
動画派に最適なテキスト。

メリット
  • プロ講師による解説動画が無料で視聴可能。独学でも授業を受けている感覚で理解が進む。
  • 最新の試験方式(CBT)を意識した構成になっており、安心して対策を進められる。
デメリット
  • 動画とテキストを併用すると、短期学習においてインプット期間が長くなりすぎる可能性がある。
  • 速習を目的としているため、網羅性を重視する分厚い専門書のような情報量はない。
みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
総合評価 :4.0

圧倒的なカラーリングと図解の豊富さ。
資格試験教材の定番シリーズで、初学者でも抵抗感なく読み進められる「見やすさ」を最重視。

僕はこれを主に使っていました。
3級は参考書だけでも十分理解できるので、オススメの1冊です。

メリット
  • フルカラーで図解・イラストが豊富。活字アレルギーを起こしにくく、学習モチベーションを維持しやすい。
  • 試験に出やすい重要論点が、色や太字で明確に示されており、短期学習で集中すべきポイントがわかりやすい。
デメリット
  • テキスト主体で進める設計のため、動画やオンラインでのサポートは他シリーズより控えめな傾向がある。
  • 独学で深く理解できない論点が出た際に、講師の解説動画(トリセツなどにあるようなもの)に頼れない。
ユーキャンのFP3級 きほんテキスト
総合評価 :3.5

「32日で完成!」といった具体的な学習ペースが明記されている。
通信講座のノウハウを活かした、計画的な学習をサポートする構成。

メリット
  • 「32日で完成!」など、具体的な日数で区切られた構成で、計画的に学習を進めやすい。
  • 老舗の資格教材であり、教材に沿って進めれば合格できるという安心感を持って学習に取り組める。
デメリット
  • 決められたスケジュールが、仕事や家庭の事情で変動する自分の生活リズムと合わないと、ストレスになる。
  • 他の視覚重視のテキスト(みんなが欲しかった!など)と比べると、図やイラストが控えめな場合があり、イメージが掴みにくいことがある。

まとめ:2ヶ月で合格するためにやったことはこの3つ

紆余曲折ありましたが、振り返ってみれば最終的に合格に必要だと感じたのは、とてもシンプルです。

  • 参考書をまず1回読む
  • 過去問をひたすら解いてパターンを覚える
  • 実技は紙で解いて本番形式に慣れる

この3ステップを2ヶ月間続けた結果なんとか合格点に届きました。

当初、毎日続ける事が面倒でしたが、「他の人が遊んでいるのに、勉強している僕はイケている!」って
失礼な事を妄想しながらモチベーション維持に努め、
今では、歯磨きと同じレベル(毎日やらないと気持ち悪いと思えるレベル)まで至りました。

これからも機会を見て自分のアップデートを繰り返したいと思ってます。
このブログ記事が、これからFP3級を目指す方の参考になれば嬉しいです。